2015年 年間マイベストアニメTOP20
2015年 年間マイベストアニメTOP20
2015年 年間マイベストアニメTOP20
今年は好きなアニメも多かったので
やっときましょう。
(逆に秋クールのTOP20をもうやらなさそう)

これをやると年の瀬って感じがするぜ。



参考にならない誰も共感しない年間ランキングTOP20。
優劣をつける目的ではないのであしからず。


2015年の完走作品は計71本でした。
最終回まで見れてないのは全てカウントしない。
1話だけならほとんど全作品見ていると思います。

以前に比べるとちょっと少ないですが
2014年よりはずっと見てるような気がします。





どの辺が面白かったのかくどくど書いてますが
参考になりません。順番だけ見てください。
語彙力がだいぶなくなった気がする。

なお、
ベストキャスト賞は今年は小澤亜李さんでいいと思います。
次点は小松未可子、来年期待枠は本渡楓としておきます。



では2015年アニメランキング20

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01.(--夏-) 干物妹!うまるちゃん
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  外ヅラは完璧JK、家ではダラけまくる干物妹うまるを描く日常コメディ。

  学校では距離置かれて誰も友達として歩み寄ってこない。
  自然に気の置けない会話ができるのは家のお兄ちゃんとだけ。

  うまるの境遇や、ワガママを言う理由が見えてきてから
  一気に面白く感じるようになった。

  なんというか、ワガママな妹を描くアニメだけど、
  可愛さの軸が「ワガママ」って要素とは違うところにあったのがユニークで面白く、
  制作としても原作像をよく捉えたアニメだったと思います。

  うまるは言動がかわいいというより、
  少しさびしい境遇でも明るかったり、兄に甘えるけど依存性や独占欲はなかったり…
  境遇に気づいて見ていくと、実はすごく普通の子なのが分かっていくってところに
  キャラとしての魅力があった。

  だからこそ、お兄ちゃん以外にも友達ができていくことに意味が大きくて
  海老名ちゃん、きりえ、シルフィンの3人と仲良くなっていくのは
  うまるの属性的にも、外モードになるコメディ要素にもよく噛み合っていた。
  掛け合い以上にほっこりするというか、意味がちゃんとあって深いというか。

  割と迷わず今年の1位です。
  テーマに沿って作られている日常アニメは非常に強いし深いのです。




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02.(-春--) 響け!ユーフォニアム
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  吹奏楽の学園部活アニメ。
  今年終わってみれば京都アニメーションはこの作品1本でしたが…
  これは自分の好みにもあっていたし、内容もすごく良くできたアニメでした。

  久美子は後悔や愚痴の多い平凡な女の子。
  ゼロからスタートしたいと選んだ学校は万年銅賞の弱小高校、
  部員への熱もバラバラ。

  熱意が違うもの同士が正面からぶつかったら傷ついてしまう、
  部員がお互い事なかれ主義を決め込んでいる堕落した部活の雰囲気。
  久美子本人だって特別うまいわけでもないし、人を惹きつける中心になるタイプでもない。
  そんなところからお話が始まります。

  キャラの華やかさとか、ちょっと見飽きたような友情展開とか
  そういったものを敢えて使っていないところに面白さがあって、
  「現実的な部活」「等身大の青春」ってところにテーマがあった作品でした。


  高坂麗奈や滝先生のような、意欲の高い活発な因子もあったりする一方で
  逆にあおいのようにネガティブな部員もいたり…
  どのキャラにも、それぞれ見え方とか物語があって面白かったなぁ。
  何気ないカットの意味とか、表情の変化の意味とか
  細かい描写にも重みがあって見応えがありました。

  あまり芯が強いタイプとはいえない久美子だったからこそ
  共感しやすく、同じ目線で見やすかった。
  だからこそ終盤の展開や、変化していく様子が熱く見れたんだと思います。
  特に12話が本当に好きな回でした。




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03.(-春--) やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続(第2期)
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  こういうタイプのアニメは
  思い出した頃に見直すと楽しいもの。
  当時の自分がいろいろ考察しながらみていたことを思い出したり、
  次は違う見方ができたりするものです。

  2期は総じて言えば人間関係の難しさを描いたクールだったように思います。

  今回は戸部が海老名さんに告白しようとする事件から始まるけど、
  彼らが「うわべの関係」を守っていく努力をしていることも
  別に間違いではなくて、これも正解の一つなんだと思う。
  (実際に、問題が難しくなったときに八幡もなにが正しいのかわからなくなっていました)

  ただ、「うわべの関係」「馴れ合い」というのは
  孤独の存在であった八幡と雪乃が、他者を見てずっと卑下してきたもの。
  自己犠牲で解決するクセをやめさせたい雪乃の思いと、反発する八幡の間で
  最初に掛け違いが生じて
  本音がぶつかり合って、これまで建前で成り立っていた居場所が崩れていく。

  今回は見ていて苦しいシーンもあったけど、
  終わってみれば「うわべの関係」を超えた仲へ変わっていこうとするお話でしたね。

  中盤辺りの展開は
  毎週張り付いて見て、難しいので考えて…の繰り返しでした。
  若干言葉遊びをしてる部分もあったりして、1つ1つ意味を考えるのが楽しかった。

  終盤はその延長線上で、すこし恋愛という方向に進んでタイトルを回収し始める。
  初見では9話~13話は読解が難しかったけど、
  恋愛だと分かってた上で2回目見ると、終盤すごいうまいのがわかってきたなぁ。
  次見るときは
  結衣がどこらへんから恋愛感情を持ってたか、とか見方を変えて見てみたいな。




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04.(---秋) ゆるゆり さん☆ハイ! (第3期)
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  1期は、ある程度キャラに色付けをしなきゃいけない段階ってことで
  キャラ個人のネタも多かったってイメージがあります。
  あかりの報われない属性とか、お団子とか、櫻子のおっぱい禁止とかね。

  今回の3期は、
  すでにある程度キャラ付けが済んでいるってこともあってか
  キャラの関係だけに集中して、そこから発展させる話がほとんどでした。

  ゆるゆりって、キャラごとに属性がいろいろあって
  会話してる相手によって、それが別の形で引き出されていくのが
  作品の本質的な魅力だと思ってます。

  こいつとこいつを会話させたら面白そう、
  みたいなところを視聴者が色々考えられるところに面白さがあって
  実際それが考えれるように作られているって聞いたことがあります。

  1期や2期みたいに、キャラの持ちネタを使わないので
  インパクトがなくてじわりと面白いような作風に変わってるけど
  個人的には、ゆるゆりの面白さってむしろこっち側だと思ってます。

  てか、3期が一番好きかなー。
  (1期のアイキャッチは捨てがたいけども)

  いきなり「京さく」みたいな珍しい組み合わせになっても
  今までのキャラ像から、どんな会話になるか想像しながら見たりとか、
  なるほどこれもアリだな、とか納得できちゃうのが楽しかった。




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05.(-春夏秋) ジュエルペット マジカルチェンジ (第7期)
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  まさかの秋クールでの放送終了となってしまったサンリオの名アニメ。
  てかこのシリーズが終わるとかまじありえねえんだけど…

  妙に過去をしのぶ回が多かったというか
  歴代の主人公と電話する回とか、ジュエルペット同窓会の回があったりしたのは
  すべてフラグだったのだろうか…

  今回のジュエルペットは、石の力でペットが人間に変身するシリーズ。
  もともと、カオス系のギャグアニメって実はうまくまとめるのが難しいんだけど
  ハッピネスとかマジカルチェンジは、独自のセンスでそれをやってたと思う。
  (サンシャインは一発だけああいうのをやるから輝くのであってw)

  アイドルを目指すラリマーとか、朔太郎に好意を持つルナとか
  一応ギャグ展開の中にもサブストーリー的な進行もあって
  最後はみんなが夢を掴むような感じで締めくくるのがシリーズの魅力の1つだっただけに
  あと1クールどうにかして見たかった。
  いやーもったいない。

  なにげに豊崎愛生とか、潘めぐみとか、今回の小澤亜李とか
  その年々の「時の人」をメインにする先見の明があるキャスティングが目立ちましたね。

  7年間ほんとうにお疲れ様でした。
  これほど好きになれる日課的アニメに今後出会えるだろうか。
  今からアイカツは重いよ…




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06.(--夏-) 六花の勇者
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  6人パーティのはずの勇者に7人目の偽勇者が潜入する
  ミステリー要素が強いバトルファンタジー。

  最初から7人揃うところから始まるかとおもいきや、これが集まらない。
  6人+@の勇者がだんだん合流していく展開に「六花殺し」の件が絡んでいく。
  序盤から入り方に引きこまれ、伏線の撒き方もうまかった。

  だれが犯人か、見てる側も考えれるくらいヒントを各所に置いていたけど
  「互いを疑い合う」って状況になったときの
  各人の立場、生い立ちって部分がむしろ本作の魅力だったと思う。

  特にフレミーに関しては総じて描写が丁寧でしたね。

  基本的にアニメに2期は要らない派だけど、純粋な続編ものはまた別。
  2期があるなら是非欲しいアニメです。




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07.(冬春夏秋) ワールドトリガー
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  去年から継続している枠で年内で5クール目になります。

  ランク戦のあたりは、1回の戦闘が小さい規模で区切れていくので
  戦闘の部分と、人物描写・チーム描写のメリハリがあってすごい良かった。

  もともと戦闘以外の部分が好きだったので、
  はじめてキャラに深くスポットがあった隊員とかもいて
  毎週日曜朝が楽しみでしょうがなかったです。

  特に、主人公の修が一番弱いっていうのは
  これは第1話のあたりからずっと引っ張って積み上げてきた描写でした。
  それを打開しようとする姿をテーマとして継続しているのがとても良い。

  アニオリの展開も、意図はわからなくはないけど
  ストックの問題のためか、回ごとの密度がだいぶ落ちてしまった。
  それで落ちたとは言わないけど、まあ7番目ってことになりました。

  ただ、やってることは面白いし
  こっちも事情を考慮しながら見ていくほうがいいかなーという感じ。




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08.(---秋) 新あたしンち
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  10年ぶりに復活したあたしンち。

  大好きなアニメだったけど
  原作も1回終わったこともあって、もう完全に諦めてた。

  もうだいたいどんなことしゃべってても面白くなるような
  安心できる空気があるアニメで、10年越しでもそれが変わっていなかった。

  全体的に母がろくでもない()回が少なくて
  家族っていいなーって思える回が多いような印象です。

  たまに泣ける回があるのが良いんだよね。




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09.(-春--) プラスティック・メモリーズ
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  意気込んで入社した職場は、
  人型アンドロイド(ギフティア)の回収屋の部署だった。

  ギフティアと呼ばれる、人と見分けがつかないほど高度なアンドロイドがいる世界。
  どんなにギフティアが円満に家庭に馴染んでいても、
  機械が記憶できる量には限界があり、期限が来たら回収しなければならない…

  「報われない仕事」「思い出を引き裂く仕事」と評された仕事を通して(1話の引きはマジ泣きしたなぁ…)
  主人公のツカサとアイラが何を得ていくのか。
  難しいテーマを扱ったアニメだけど、最後までテーマがぶれない作品でした。

  見終わったときに
  別れとは決して喪失だけではない、ってことに共感できるところ、
  泣く話ではあるけど、不幸な話ではないと思えたところが全てでした。
  1つのテーマを完遂しきるアニメって好き。

  カヅキやミチルの過去を掘り下げたのはすごく意味があったように思います。
  このお話は、取り巻きのキャラの立ち回り方をすべて含めて
  アイラを見送ることに意味があったのです。
  関わる人すべてに後悔のない別れ方って憧れますよね。

  赤﨑千夏はこの役あまりにも上手すぎた・・・
  もともと大好きな声優だけど、たまに天才かと思うときがあるよ。




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10.(-春--) レーカン!
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  霊視ができる女の子のお話。

  傍からはおっとりした変な子に見えちゃうけど、
  邪険にせずに自然に接してくれる友達グループの雰囲気が好き。

  どの回も話単体の完成度が高くて毎週面白かったのを覚えてます。
  不良娘が成仏する回、幼女が結婚を見届ける回が個人的には好きだったなぁ。

  特に不良娘の回は、響がヤンキー娘になる笑えるシーンが多いんだけど
  生前の母親に「先に死んでごめんね」と告げに行くシーンと
  それを見て金髪の子がクリスマスに家に帰るオチの流れがあまりにも綺麗すぎた…
  めちゃくちゃ好きな回でした。

  なんというか、
  霊視ができることすらも、この作品では「繋がり」の1つなんですよね。

  悪い人がだれもいない世界、
  作品に人の善意が満ちている感じがすごく良かったです。




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11.(---秋) K RETURN OF KINGS
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  7色の王が存在する、超能力者の世界。

  今回の敵は「緑」のクラン。
  JUNGLEと呼ばれる彼らのクランは、簡単に言うとアノニマスっぽい感じ。
  ネットワークを介して参画し、実態のない集団。

  緑のクランの狙いは石版を奪い、超能力を全人類に与えること。
  最初は白・赤・青VS緑じゃ勝負にならねえじゃんと思ったけど
  中盤くらいでそうでもないのがわかってきて面白くなってくる。

  基本的にはあまり深く考えるよりもフィーリングで見るアニメだけど
  1期でも「王たるものの使命」ってとこが最大のテーマだった。
  今回は青のクランの王、宗像の動き方にスポットがあたった印象でした。
  秩序の象徴である青のクランは、石版の管理についても責任を負う立場だった。
  王としての立ち振舞い方、伏見のような信頼に裏打ちされているクランズマンの動き方、
  今回も後半の展開が大きくてかなり面白かった。

  ぼんやりしたアニメが多かった秋クールの中でも、
  全13話の構成が一番しっかりしていたアニメでした。




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12.(冬---) 寄生獣 セイの格率
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  冬はさぼっててあまり完走できなかったんだけど
  これだけは面白かったのを覚えてます。

  いや、どこが面白かったのか聞かれると困るんだけど

  まあ、ひとつ言えるのは
  本当に面白いアニメって、テーマとか意図とかをムリに追わなくても
  起こった事象を追っていくだけで面白くなるようにできてる。

  個人的には
  作り手がやろうとしているテーマとかを読解していくのが好きで
  完全で余白がないアニメは「それ以上のものを感じれない」と思ってんだけど…

  やはりそれとは別にこのアニメも面白かった。
  人間本位の考え方が正しいとは限らないって感覚は、「新世界より」を思い出す。

  いや、「面白かった」しか言ってねえなw

  「面白かった」「合った」「合わなかった」は
  そんなもん感想のうちに入らないってのが持論なんだけどw

  まあ、冬クールのアニメは許してよ。




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13.(--夏-) 城下町のダンデライオン
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  選挙を行い、3男6女の誰かに国王の座を譲る。
  国民との交流とかをテーマにしたコメディ作品。

  1話で選挙要素、超能力とかを紹介するんだけど
  その後はなんでもない日常っぽい回のほうが多かった。

  別に選挙だからといってギクシャクもせずに自然に会話する兄弟。
  キャラ個人のよさもさることながら、キャラの相性的な話も面白かった。
  三女が一応メインなんだけど、この子はリアクションが面白いキャラでしたね。
  だれと会話しても大体面白かった気がする。

  コメディの回はコメディとして楽しみながら
  それで出来上がっていくキャラ像が、最終的に選挙につながっていく。
  それぞれのキャラが願いとか夢を持っていく様子とかが
  自然な流れになっててうまかった。

  最終回は、選挙要素が強くなるというか、最初の設定に回帰するんだけど
  なんか最後納得しちゃうんだよね。

  そこまで含めて、見てて楽しかったアニメでした。




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14.(-春夏-) アルスラーン戦記
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  中世風の王国史アニメ。
  いきなりクーデターで国を追われる皇子の物語。

  流浪の身になったところから、
  アルスラーン皇子が「どのような国王になるか」を描く作品。

  実は正統な血筋ではないと分かっていく展開になるのは、
  正当性や大義が最初から存在してしまうと、ただのお家騒動になってしまうから?
  アルスラーン戦記が目指すものは勧善懲悪ではないのだと思います。
  (むしろ敵側にも信念と行動指針があるのが面白いところです)

  皇子の人柄が、現代人の感覚に近いこともあって共感しやすく、
  経験を積んだり、たまに器量の片鱗をみせたりするのが面白かった。

  特に尻すぼみ感はなかったんだけど、
  結末とか、終盤の佳境が面白そうな設定だけに一番いいところで終わってしまったのが残念。
  パルス国内へ逆襲し始めて、懐かしい万騎兵の将軍とかも出てきたりして
  ようやくこれからって感じだったのだがなぁ。

  これも続編があるなら是非ほしいアニメです。
  もしあるのなら、たぶん次のクールのほうが楽しくなりそうな予感。




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15.(--夏-) オーバーロード
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  ネットゲーム世界を征服してしまおうとする
  ダークヒーロー系のネトゲアニメ。

  ネットゲーム世界が現実になってしまう(ログアウトできない)のは
  よくありがちな設定だけど、
  そこから敢えて世界征服しようって方向性は過去作にはなかったもの。

  この作品のミソは、
  廃れてサービス停止寸前だったゲームっていう設定下において
  アインズ様は最後までゲームに残ったプレイヤー(最後の友人を引き止めるシーンが印象的でした)
  ってところだったと思います。

  カンスト級の廃人プレイヤーで、敵を魔法やアイテムで圧倒していく痛快さがありながら
  どこかゲームへの愛着が感じられるところがすごく良かった。
  配下NPCが絶対的な忠誠を誓うのも、
  アインズ様がこのゲームを最後まで見捨てなかったプレイヤーだから
  って部分もあるのでしょうね。
  少し悲しさも感じる設定ですが、この辺はシャルティアとの戦いでもよく活きてました。

  アインズ役の日野聡は
  総じてリアクションが良くてこの役は完璧でした。
  彼のおかげでコメディ要素もすごく引き立っていたと思います。




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16.(--夏-) ガッチャマンクラウズ インサイト (第2期)
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  正しく評論するのが難しい独特な社会派アニメだけど、
  前回の1期に比べると格段にわかりやすくなったようにも思う。

  人の意志が「クラウズ」という形で具現化する世界。
  それは人々が助け合う力になったり、悪用して混乱させる力になったり。
  現代のインターネット社会を風刺した社会テーマを扱ってます。

  こういうツールを人類に与えて本当に良いのか、人側の資質を問う内容でした。
  ルイの台詞にも出ていたように、
  ツールを使う側も「内発性」を育てていかなければならない、ということでしょう。
  タイトルも「インサイト」だし?

  現代のネット社会も、いわば人々が自分の考えを持っていない危険な世界。
  ネット民の流されっぷりは、誰しもが見てて危険に感じてることだと思います。
  (アニメの感想ですら、人のを読むと感化されるというか、
   自分も同じ感想になっちゃうところあるよなぁ。これって俺は最悪だと思う)

  空気に流されて、自分の考え方を持つこと、考えることを放棄するとどうなるか。
  アニメの最後は「暴走した空気」が戦う相手になるってのがすごく面白い。
  こういう難しい問題を扱いながら、
  それでいて結論を曖昧にしないところが、このアニメが他と一線を画すところ。

  感受性が抜群に優れていて、なにが最善か考えて行動する主人公も魅力的。
  というより、この作品ではこの主人公以外はちょっと考えにくい。
  はじめはそれくらいフィットした主人公でした。

  とくに新キャラのつばさちゃん()への対応は見てて色々考えさせられました。
  狭い視野でそれっぽいこといって通してくる人、よくいるよなぁw
  つばさはどうしようもない子だったけど、12話の彼女の変化は作品の象徴でもあった。
  はじめとつばさの対話だけを追っていっても、それだけでもすごく面白いよね。




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17.(-春--) 山田くんと7人の魔女
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  七不思議系の学園ギャグコメディ。

  はじめは「入れ替わり」の能力を使ったギャグ色が強いが
  後半は、魔女の能力要素を使ったラブコメ展開になっていく。
  見えた未来を変えようとしたり、記憶がなくなったり…
  前半で使った魔女の要素がよく噛んでいて、流れがうまかった。

  山田くんは問題児、白石うららは放任家庭でいじめられっ子、
  はじめは二人とも孤独で学校がつまらないと思っていたとこから始まる。
  だからこそ終盤に納得できるというか
  基本は状況が面白いギャグアニメなんだけど、
  一応全体の展開があって、それも見所の一つになってたように思います。
  「能力が本当になくなったか確かめたい」といってキスするところ、
  最後のシーンなんかは下手なラブコメよりキレイに終わったような…

  男女が入れ替わりながら絶叫したり決め台詞を言ったりする、キャスト的な笑い要素も好き。
  女風呂に入ってる時の早見沙織の声が好き。
  見やすいアニメだけど、能力は少しややこしいので理屈を考えたりするのも楽しかった。




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18.(-春--)SHOW BY ROCK!!
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  サンリオの音楽バンドアニメ。
  人見知りなシアンちゃんが、伝説のギターを手に「MIDI-CITY」を救う!

  初めはヨソヨソしい4人が、言葉の代わりに「音楽」で通じ合う。
  その過程がすごく楽しかったアニメでした。
  この作品は、とにかく第3話が良かった。
  スタート地点の描写がはっきりしていて、ちゃんと最終回に掛かっていく感じ。

  途中で不穏でモヤモヤした展開になっても
  素材の華やかさで暗くならないようになってて、見てて飽きなかったですね。
  シンガンクリムゾンズの会話(特にラーメン食ってるところとかw)は良いアクセントになってたし
  楽曲、特に曲名・バンド名のセンスが異常に良かった。
  エンディング大好き。

  1話冒頭のシーンは二周目見るとまた印象が違ってすごく良い。
  これは続編やるらしいけど、ジュエルペット撤退するならこれを1年やってほしいなぁ。
  これは圧倒的に収益率高いでしょ?




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19.(---秋) 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
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  この時点では12話まで放送中の次期継続枠です。

  最初に感じたテーマと少し離れていくのは岡田麿里っぽさを感じる。
  火星の独立ってところからどんどん話が逸れている感もあるけど
  それと同じくらい「鉄華団の絆」というのも重要なテーマなんでしょう。
  タービンズのクルーの姿、ヒューマンデブリという要素も後半の糧になるはず。

  オルガは仲間(家族)を率いていく術を、名瀬から学ぼうとしている構図がありますね。
  カッコイイ存在でなければならない焦燥的な描写がみられ(1話冒頭も夢でうなされて起きている)
  後半はリーダーとして資質が問われる大きい展開があるはず。
  この辺は全編通して仕込みになっているので期待しています。

  個人的な見方としては、何度か個別感想でも言っているとおり、
  実はこれはクーデリアの物語なのでは?と思ってます。
  彼女は自分が世間知らずと自覚しながら、実際に触れ合った火星の姿をみて
  自分も(自分にしかできない領域で)戦うことを決意し葛藤しているキャラです。
  序盤はこのあたりの過程がすごく丁寧に描かれていたので非常に良かったんだけど
  (はじめは突き放されていたけど、三日月に礼を言われるシーンとかね)
  今は彼女とはちょっと違うところに照準があたってる感じがしますね。

  今の護衛任務は「状況的な目的」で、やはり根幹の大局は火星独立のほうだと思うので
  護衛の一連の流れが終わってから(つまり地球編になってから?)
  火星独立とクーデリアっていう原点に戻ってくれるといいなぁと思ってます。




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20.(---秋) 小森さんは断れない!
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  個人的に短編アニメが最高潮だったのは2014年冬なんだが…
  まあ今年の短編も結構面白いの多くて、1本は入れておきたいよ。

  なんでも頼まれごとをされてしまう小森さんのショートアニメ。
  でも面倒事を押し付けてるって感じではなくて、むしろ人気者。

  大谷くんが出てきてからのちょっと意識しちゃう感じも好きだった。
  キャラの表情が好き。

  てか、4コマっぽさっていうか「まんがタイムっぽさ」が残ってる短編って本当に好き。
  ちょろっと手に取って読んだだけで、独特の空気を感じ取れるまんがタイムの感覚。
  このアニメにもそういう雰囲気があったように思います。





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