僕だけがいない街 第2話
幼年期に、同級生の女の子を亡くし
慕っていた近所のお兄さんがその犯人にされてしまった。

「リバイバル」という危機察知能力を持つ幼少の悟にだけは
おぼろげに真実が見えていたのかもしれないが
周囲は、子どものショックを考慮してか、
その事件について考えさえないように、忘れることができるように悟に接する。
結局は、本人も自分の疑念を押し殺してしまった。

そのことが、現在の悟にも暗い影を落としていて
自分に自信がない(夢を語らない)、一線を越えられないような人格を作ってしまっている。
当時踏み出せなかったことも、良心の呵責という意味でも
本人にとっては深層心理的なトラウマなのでしょう。

1話では、過去の事件を考察していた母親が
幼少の悟の言葉を信じてあげられなかったことを後悔するところで回が終わる。
(母親の「走馬灯」でもあったってところが1話の表題の良さでした)



リバイバルという能力が
「危機が発生する原因事案のタイミングに戻る」ということであれば
  (だいたいはトラックの件のように1~5分前に戻るだけでよいのだろうけど)
今回、母の死の原因を遡ると
昭和63年(雛月とユウキ兄さんの事件)まで戻ることになる。

と、まあそんなところでしょう。



第2話では
「子どもが次々と失踪する事件」がおきている時代に戻り
最初の被害者になった雛月佳代を救うことからストーリーが始まっている。

ただ、ミステリーとして犯人をつきとめたり、殺人を防ぐというだけでなく
彼自身の成長・人間性の解放というところにも掛かっているし、
親や友人との絆というところにも掛かっている。
  (母ちゃんがただメシ作ってるシーンだけでもジワっとする)
意味というか、物語の奥行きが見えてる感じがすごくいい。

「おいしっかりしろ、29歳。何、照れてんだ」←良い

深いところまで考察せずに見たい作品ではあるが
2話でのこのタイトル回収はあまりにも怖いな。
「僕」とは誰・・・

犯人は、母親も古くから知っている人物で赤い目をしている。
1話で書き残したメモは、この時代には持ってこれなかったのだろうか。


今期のアニメは、内容が伴うものが特に多いように思うけど
個人的にはこれが一番合う。
1~2話の中ではこれがぶっちぎりで完璧だっただろう。

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