2016年夏マイベストアニメTOP30
2016年9月29日 2016年夏アニメ
完走31本。
このクールはマリワカに出会えたことがすべてだった…
夏クールも終わってみれば
85点以上が実に6本。
その6強はいずれも甲乙つけがたし。
同じクールの中にこれだけ好きな作品が集まるなんて…
まさに重畳。
楽しいクールでした。
一応順番はつけましたが、あんまり意味はなくて
気分によって入れ替わるくらいの差です。
では、今回の総評です。
いつも以上に語彙の低下がやばい。
どうせ大したことは書いてないので
順番だけサラリと見て、気になったところでも拾ってもらえればいいと思います。
↓いつもどおり面白かった順に
============================================
01.タイムトラベル少女~マリ・ワカと8人の科学者たち~(95点)
============================================
1600年のギルバートの磁力論から、1888年のヘルツによる電磁波の発見まで
世界の電磁気学の歴史を追っていく科学史お勉強アニメです。
タイムマシンを使ったなんちゃってSF展開も交えながら
毎回ちがう科学者の時代へタイムスリップしていくお話。
時代が流れるにつれてどんどん発展していく科学史を見届けていく感覚が面白い。
タイムスリップ先でも、史実に基づく細かい作り込みがされていて
科学史や著書などをよく研究してアニメが作られているのは見てて感じるのですが…
このアニメが何より良かった点は、人間味のあるストーリー展開が多かったことかなと思います。
機械的に功績だけに触れるようなことをせず、その科学者の人格に焦点を当てたところが面白かった。
だからこそマリやワカも色々学び取るし、視聴者も偉人たちに思いを馳せることができるのです。
ほんとはアニメに乗り切らなかった情報とかもたくさんあっただろうし、
30分の作り方も難しかったと思いますが
とってもよくできた作品でした。
巻末のクイックサイエンスコーナーも毎回面白かった。
人物像を本編で描いた後で、科学史における功績や価値を解説してくれるわけです。
ニコニコ動画にも有志が作った解説動画があがったりしてますが
どれも科学の面白さを堪能できるものになってます。
振り返ってみても、このアニメを見るまでは知らないことばっかりだった。
最終回がこんなに面白くなるとはなぁ。
科学ってこんな面白かったのか、って共感できてた分だけ最後のカットは感動ものでした。
知る人ぞ知るアニメという感じです。
============================================
02.マクロスΔ(デルタ)(95点)
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23話で三雲は闇落ちしないと確信できたり、
24話でウィンダミア人たちも救われて欲しい存在だとわかったり、
25話で初代キャラの未沙かミンメイがついに最終話で登場しそうな気配を感じたり、
とにかく終盤はどの回も見どころが多く、
どの角度からもワクワク感が溢れ出るようなクライマックスでした。
見る前に緊張までしながら迎えた最後の26話ですが…
実にマクロス的とも言えるかもしれませんが
難しいことは考えるな、と言わんばかりの寄り切り回でしたw
三雲が「星の歌い手」であるならば
フレイアは先天的な歌い手であるウィンダミア人であり、後天的に強化されたワルキューレである
という究極のホールドレセプター。
彼女の唄が故郷ウィンダミアを救う、みたいな展開に
おそらく正体は早瀬未沙であろう「レディM」が関与したりして、シリーズの底力を感じて涙しながら
最後はお互い争う必要がないことを知り戦争が終わる。歌は兵器ではなかった!
↑こんなのを想像していた。
まあ、こういうことをウダウダ考えられるのがマクロスの面白さであり
はっきりとはさせないのが醍醐味なのかもしれません。
(あるいは、フロンティアのときみたいに映画をやるのかもしれませんw)
ただ仕込みが神ってただけに、
恋愛面の切り口からだけで決戦を描いてしまったのは勿体なかった気も若干します。
とはいえ
最終回も勢い任せながら楽しく見れたと思うし、まあ良かったのかも。
ロイドとキースは13話時点ではもっと後味悪く決別するかと思ってたが、この終わり方は良かった。
ミラージュさんは「負けてカワイイ」を美学とする恥じらいの女。
序盤はフレイアの一強みたいなヒロインバランスから、
徐々にミラージュファンが増えてく感じ、面白かった。
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03.ReLIFE(リライフ)(90点)
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1話では少し怪しい話みたいな雰囲気も出してましたが
終わってみれば「こんなシステムあったらいいな」と思えるくらいクリーンでピュアなお話でした。
「27歳」と「高3」の世界軸、
その両方で何らかの終着点を見せる必要があったと思いますが
終盤はどちらも大事に描いていて、うまく1クールでまとめたように思います。
被験者その1が誰なのかは、作中でもだんだんわかっていく作りだったけど
最後まで引っかかってた「1年ルール」に触れなかったのはセコいと思ったw
まあしかし、途中で夜明くんの回もあったりしたわけで
彼も報われた形になって良かったんじゃないでしょうか。
夜明くんも性格は食わせ物ですが、やってることは有能な人。
一番良かったところは、どの脇役も好きになれるようにできてたことかなぁ。
最終話もニヤニヤ展開ではありましたが、それ以外の部分も含めて大団円という感じがしました。
ここに掛かるまでに無駄回がなかったのも見やすくて良かったです。
このアニメで誰がカワイイ談義をするとかなり難しい。
声優の世代が代わっても、照れガールならまだ戸松遥が一番うまいかもね。
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04.甘々と稲妻(85点)
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シングルファザー親子の料理&ハートフルコメディ。
父親に手間を掛けさせないように気を遣う健気なツムギちゃんと
それに気づいて申し訳ない気持ちもありながら出来る限りの愛情を注ぎたいお父さん。
1話からそんな親子の関係が伝わってきて
一緒に「お料理会」をやろう、という切り口がとても素敵でした。
ただ料理のレシピを見ながら作っていくのではなく、
料理会ごとに、そこに至るまでの日常の出来事がちゃんと加味されていて
毎週いろんな顔をみせてくれるのが面白かったです。
好き嫌いを治す回、親子喧嘩した後で失敗料理にてんやわんやする回など。
日常の要素と、料理を研究する部分とを接合するのがとてもうまかった。
料理を作っているときの気持ちを考えたりしながら見ると、暖かい気持ちになりました。
個人的には、こないだ個別感想で触れたとおり、
最後にはことりちゃんの親子の話にも触れたことがよかった。
キャラ的にはミキオのママが好きでした。
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05.アルスラーン戦記 風塵乱舞 (第2期)(85点)
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ルシタニアの救出を願い出たエステルちゃんに対し、
強硬な父親とは違うやり方を模索しようとしているアルスラーン皇子。
敵側のヒルメス陣営につづいて
パルス国側も親子で別々の陣営に分かれようとしている、
その手前までを描いたクールになりました。
パルスのマルズバーンたちも
「アルスラーン皇子の行く末のほうが見届け甲斐がある」
「国の汚れた血に縛られないことは逆に素晴らしいことなのでは」
と、皇子に興味津々。
今では色んな人に一目置かれる存在になっています。
今回は、陣営が細分化される過程を描いていくプロローグみたいな感もありましたが
皇子が成長していく様子、そのセリフ1つ1つをとっても楽しんで見れました。
この作り方なら、第3期はあるものと信じたい。
ぜひ続編を。
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06.ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン(85点)
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無能な組織の中で、英雄にまつりあげられる虚しさみたいなものを描くかと思いきや
終盤にサフィーダ中将が消えてくれたおかげで
最後だけは、銀河英雄伝説みたいな戦術の知恵比べが展開されました。
上官を皮肉ったり、つまんない環境でかっこよく振る舞う部分も見どころではあったのですが、
そのままだとモヤついた終わり方になってしまうだけに、この終盤は良かった。
回想の中で国外追放されたアナライ師匠でしたが
落ち延びた先の敵国で開発したエアライフルが
北域動乱の中でずっと活躍してたってのが皮肉なものです。
北域は幼少期のイクタが師匠らに付き添って実地調査していた地。
ナナク族長とシナーク族だけは助かって欲しいなぁと思ってみていた編だけに
どうにか救いがあって良かった。
スーヤとナナクの会話は、お互い悲しみをぶつける先がない状態で切なさもありましたが
同胞で争ってはいけないと、同じ反省を共有した場面でもあったわけです。
このあたりの共闘展開は描き方もうまくて、燃えポイントでした。
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07.エンドライド~X fragments(80点)
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前半クールは見どころをしぼりきれない残念枠。
しかし終盤で見事に我々を見返し、驚かせてくれた
愛すべき良作エンドライド。
良かったところは
難しい状況になったときでもキャラ達の芯を感じることができた点。
王としての成長、親子の関係といった序盤のテーマがちゃんと活きていました。
民族間の確執を超えて、ともにエンドラの世界を救うために戦い
最後は若者に託す。
この作品が描こうとしていたものはいくつかあったと思うけど、どれも綺麗に収束した。
徐々に分かってくる設定部分もよく作り込まれていたと思います。
「不覚にも」というと失礼だけど、毎週見てて先が楽しみに思えたし、
終盤はあっちこっちと大きな展開になったものの、トンデモ感もなく納得もできた。
デルザインが死ぬまでかなり話数を使いましたが
終わってみれば彼も物言わぬかっこいい王、後半もよく効いていたと思います。
彼の存在があったからこそ、瞬もエミリオもアサナガ博士に対峙できたのでしょう。
「子を思わぬ親はいない」と二人とも分かった上での決着、その辺が随所に感じられて面白かった。
惜しむらくは、全体で言っても起承転結のバランスがおかしかったというか、
ずっと「起」をやり続けた前半クールで視聴離脱者が続出しても、その判断を否定はしきれないw
見返されていく感覚が楽しかった部分もあるにはあるが、
後半はほとんど良回で無駄がなかっただけに勿体なかった。
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08.チア男子!!(80点)
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「だれかの応援をすることが自分の力になる」
のスローガンの通り、チアを介してキャラたちが立ち直っていくのが面白かった。
ハルも翔も、ちゃんと抱えているものを清算して
柔道の姉ちゃんや、怪我をさせてしまったサクラちゃんとも和解できました。
特にハル君が姉ちゃんと腹を割って話し合えたところは一番良かったと思います。
仲間たちとチアをやることに誇りを持てたからこそ、
柔道をやめてしまった後ろめたさと向き合うことができたのでしょう。
作中でも「お前らのはサーカス」みたいな表現が使われてましたが、
サーカスというのは、見てる側も怖かったりするような演技を
技術として成功させてくるところに凄さや感動があるもの。
チアの場合はサーカスと違って、見てる側が不安になるようでは意味がなくて
一緒に安心しながら見れることが大事で、技術というより精神的な面で一体感を出すことで
初めてパワーをもらえるものなんだってことでしょうね。
そのために必要なのが、客以前にまず仲間同士が信頼しあって安心できること、なのだと。
序盤でハルとカズの友情がよく描けてたこともあって、
人がどんどん集まりながら信頼関係ができていく過程を、楽しんで見れたと思います。
チア競技のパワフルさみたいなものは、
アニメーションからは正直あまり感じなかったところもありましたが…
もっと本質的な競技の面白さに触れれたというか、
「他校と競うようなものではなく」「見てる人もやってる人も、お互い応援しあうような」
そういう競技なんだって部分に魅力を感じたような気がします。
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09.あまんちゅ!(80点)
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12話が良かったので持ち直してこのあたり、
という感じです。
見終わった後の直感で言えば
全体的には1話と12話だけ特に好きだったような印象を持ちました。
が、終わってみれば、
中盤のサトジュンワールド全快な日常回にも
ちゃんと意味があったようにも思います。
最後、水底に潜っていくシーンでも
見てるだけでスキューバの意外と怖そうな一面が感じられました。
引っ込み思案なピカリちゃんが、それでも一緒に潜っていけたこと
最後に二人でお礼を言い合うところ、
このあたりに納得できたのが良かった。
ARIAと同じく、一人前になるまでの過程が面白い作品なのだと思いますが
ARIAでは地域交流の日常とウンディーネの要素が関連づけて連想しやすいのに対し、
この作品では日常回からスキューバの要素を連想しにくかった。
プラス思考になれる、見ててがんばろうと思えるような
ほんわかした日常風景もそれはそれで良かったんだけどね。
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10.かみさまみならい ヒミツのここたま(80点)
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こないだ100円のシール付き菓子が置いてたので
2袋買いました。
グッズ展開できるアニメは応援しやすくてええな。
もうこのアニメは木曜の日課みたいなものです。
以前はあまりここたまが増えすぎるのは望ましくないと思ってましたが
キャラの使い方や役割の割り振りがうまいので、今ではもう信頼して見れています。
こころの誕生日に、今まで登場したここたま達がプレゼントを置いていく回とかね。
あの回は神ってたなぁ。
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11.一人之下 the outcast(75点)
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紆余曲折経て、ソランとホーホーの不思議な関係を描いた1クールという感じ。
ソランが自分の意志を見せ始めた中盤から面白くなりました。
皆から狙われる秘術の継承者であるソラン君は
祖父の遺言に従い、術式を隠して細々と学生生活を送ろうとする。
はじめはホーホーのしもべになったりしてたソランですが、
ヘタレキャラを演じることをやめた後で、改めて彼女の過去や本心に触れる。
ソランとホーホーの関係がいよいよ面白くなったところで
ちょうど1クール終わってしまいました。
過去編でも結局ホーホーの本当の両親もわからないまま。
もしかしたら本当にお姉ちゃんなのかもしれません。
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12.NEW GAME!(70点)
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日本の社畜文化を皮肉ってる節も感じられて楽しかったが
ガチな風刺というより、ブラックジョークに近いノリだったでしょうかw
我々だってやらされ感のある仕事はつまらない。
しかし、自分からやりたいと思える仕事なら頑張れる。
会社泊まりや、寝て起きて出社する生活…
そんなゲロゲロな生活スタイルの中、みんな楽しそうに仕事をするんだけど
なんか納得して見れてしまう、とてもポジティブな作品でした。
個人的には
やりがい描写の押し付け感がなく、そこらのバランス感覚がよかったと思います。
ワザとらしさがなかったというか。
最終話も、達成感とか完成品をみた感動のようなものを過剰に描くのではなく
慰労会の一幕を切り取ってキャラ達の自然な姿を描きながら、
見てる側が一緒に想いを重ねていくような感じで、気構えず見れました。
あとはコウとりん、うみこさんも含めて
作中の先輩キャラたちが
若手をよくみてくれている空気も好きでした。
青葉ちゃんからコウ先輩への最後のセリフも、
全編とおして描いてきたそういった社内の良い人間関係を
しっかり踏まえていて、〆としてとても良かった。
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13.Re:ゼロから始める異世界生活(70点)
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誰にも先を読ませぬ展開力が魅力だった作品ですが、
この大振りな物語をまとめきった制作陣もお見事でした。
個人的には脅威になる要素が次々に現れてくる中盤あたりが好きで、
ベストはやはり18話。
終盤は、白鯨や魔女教を大きな脅威として描いている分
解決ルートに入っても長丁場になってしまいました。
この作品への入れ込み度合いによっては脅威を打破していく終盤は最高の展開だったかもしれませんが
中盤の最もキーマンであったレムが関与しなかったのは少し残念でした。
一度は視聴停止したタイトルでしたが、ぼちぼち楽しめたし
取りこぼしせずに済んでよかった。
主人公のスバルが好きになれるかどうかだけで片付けるには惜しい作品です。
ただ、まあノリは独特なので人を選ぶ部分はあるかも…(自分も2週することはないでしょう)
巷では一番人気のようですが、それも納得できる出来だったと思います。
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14.91Days(70点)
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主人公の行動の意味を考察しながら追っていくと
もっと面白かったと思います。
自分はなんとなく見てたので、フィーリングで感じられた分だけ。
最後はマフィア界隈そのものに復讐するみたいな感じになって
おおーってなった。
行動原理などをイチイチ説明せず、視聴者が感じなきゃいけないので
なかなか視聴センスを要するアニメでした。
感想は書きにくいのう。
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15.パズドラクロス(70点)
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タマゾーが生まれた直後から一気にネタっぽくなってまったが
龍喚士試験が始まってから再度面白くなったりして
鍋底状に再浮上しているパズドラクロス。
ガーネットのアイドル回とか好きだったが
本作で一番かわいいのは彼女ではなくチャロ君なのであった。
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16.双星の陰陽師(65点)
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割と好きなアニメでしたが
結局のところ、面白かったシーンは全部
ろくろと紅緒が双星の話をしてるところだったような気もする。
戦いを通して惹かれ合っていく、その可愛さこそが
本作の根幹設定であり、一番おもしろいところ。
バトルが多めなのはまあ分かってたので仕方ない。
登場人物も結構多かったなあ。
最後に出てきた幼女が双星の子ってことになるのだろうか。
腑に落ちない気もするが…
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17.ベルセルク 新作(65点)
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もともと分からんなりに楽しんで見てたとはいえ
最後の最後で
前作を見てないと分からないキャラがデデーンと出てきたw
キャスカのこと、ガッツの過去の回想にしても
後半はベルセルクの設定を理解してないと分からないものが多かった。
いろんな人物の物語が、
ひとつの本編の中に組み込まれていく感覚は面白かったです。
邪教徒アジトのあたりがまさにその真骨頂という感じで好きだった。
来年に第2シーズンをやるみたいですが、
個人的には小物っぷりがキュートだったファルネーゼ様に注目したい。
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18.この美術部には問題がある!(65点)
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片想いの女の子の面白いリアクションを引き出していくギャグ寄りラブコメディ。
1つ良い回があればOKと思っていたので
第10話が個人的に好きだったこともあり満足。
最終話は、相合傘のシーンで「は?」ってなりかけたが
それもちゃんとギャグでした。
内巻くんは一生気づかないのがこのアニメのマナーオブザワールド。
どうでもいいが、
日常のみおちゃんを投げ込んでみたい設定だなーとか思いながら見てた。
彼女こそが平成のリアクションガールの頂点だと思うので。
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19.バッテリー(65点)
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ノイタミナらしいといえばらしいのですが
実にのんびりした進行でしたね。
BGMとかもほとんど無音で、部活風景も淡白でした。
先輩と衝突してしまう投手の巧くん、
技量不足で焦燥していく捕手の豪くんと、前後半でそれぞれが試練を迎える展開でしたが
いずれも相方の応対の仕方が面白く、
バッテリーの関係が出来ていく過程が見えなくもなかった。
が、なにぶん抑揚がない展開で
敵チームのキャラにも出番の量の割に印象を持てなかったこともあり
掴みどころがないまま1クール終わってしまったという感じでした。
門脇との対決はそれほど重要じゃなかったと思うので
(荒れ球=バッテリーの信頼関係がまだ途上だということのほうが重要、というか)
終わり方もちょっと自分のツボと外れてたかなぁ。
弟の青波が洞察力を発揮するシーンが好きでした。
「電話機、片付けといてあげようか」←良い
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20.不機嫌なモノノケ庵(65点)
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まあ、なんだ。
モジャもいいけど、禅子かわいすぎだろうが。
妖怪との交流を描くほっこり作品はどれも良い。
人と妖怪の寿命の違いは、いつの時代も寂しいもの。
もののけ庵の掛け軸との会話で本音を言ってしまうっていう可愛さ。
本作もなかなか味のある終わり方だったと思います。
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21.Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀(65点)
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人形劇であることに加えて中国(台湾?)が舞台なこともあり
はじめは煩雑になってついていけなくなる心配もしていましたが、
そこは意識して、物語が理解しやすいように努めて作っていたように思いました。
お話を楽しむというより、人形劇とCGでできることを追求してる感じで
逆を言えば物語部分ではあまり難しいことはできない部分もあったと思います。
話の展開は分かっても、結局どういう話かというとちょっと要約しづらい。
1話をみたときには、こんなのも作れるんだという驚きもありましたが
最後の方は見るのきつくなってたかなぁと。
まあ、これは執筆時点であと1話あるので感想が変わるかもしれませんが。
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22.SHOW BY ROCK!! しょ~と!!(60点)
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見事にプラズマジカだけ出なかった。
最終話にシアンが1コマ友情出演。
シアンーー!帰ってきてくれぇ・・・
というわけで、秋の本編第2クールへ。
全体的にはこのタイトル自体やってもやらなくてもいいような感もあったが
短編ですし、ウォーミングアップということでひとつ。
ベスト回はシンガンクリムゾンズの卓球回。
夢幻庵の回も概ね良かったと思います。
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23.スカーレッドライダーゼクス(60点)
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終盤に世界設定が分かる系アニメその1。
1話で登場した血まみれの女の子もアキラちゃんだったらしく、
最後はアキラを救いたい思いは同じなのに仲間同士で戦うハメに。
まあ、そんな感じのお話でしたが
へーナルホドと思ってる間に終わってしまった。
ぼちぼち楽しみながら見てはいましたが
1クールアニメの難しさというか、闇をみた作品でした。
どうでもいいがアキラの私服が超かわいかった。
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24.TABOO-TATTOO(タブー・タトゥー)(60点)
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「東京レイヴンズ」みたいに第2クールこそ面白いタイプと思ってたら
なんと終わってしまった。
力に対する考え方にせよ、主人公の正義くんの成長にせよ
見どころになる要素はしっかり撒いてたようにも感じたが、
如何せん1クールではバトルが前面に出る終わり方になってしまいますね。
トーコもあれっきりとはなぁ。
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25.DAYS(60点)
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好きだったのは6話くらいまででしたかね。
ツクシがひたすらランニングしてる頃のが良かった。
まあしかし、途中から悪くなったというより
スポーツアニメは一般的に
入部付近が一番面白くて、続きをgdらせないように作るのは難しい。
個人的には、
スポーツアニメは試合前の描写が面白いことが多く
試合自体は微妙、それまでの貯金を消費しながら見るものという感じ。
(一般論としてそれっぽい理由付けで優勢劣勢がコロコロ変わる試合展開が好きじゃないのかも)
それにしても本作の試合はつまらんかったと思うがw
第2クールへ続くみたいですが、来季の本数によっては見なくなるかもしれません。
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26.ベイブレードバースト(60点)
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んー、脇役のキャラが最後まで肉付けされなかった。
トーナメント編→勝ち抜き戦編と、
展開的に試合一本調子になってしまったからだろうか。
素性もよくわからんまま同じベイクラブで活動してる仲間たちより、
ホルスードを使ってるモジャモジャ君とかのほうがキャラが立ってるくらい。
バルトとシュウの関係はとても良かった。
決勝の前に会いに行くシーンとかベストシーンだったと思う。
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27.魔装学園H×H(60点)
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ゲージ残量がなくなると命まで奪われてしまう恐ろしいシステムだったのに
絶命寸前でエッチするみたいな神展開は特になかったなw
ロリっ子まで改装してしまうとは見てていたたまれなかった。
戦いとは残酷なものだ…
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28.クオリディア・コード(60点)
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終盤に世界設定が分かる系アニメその2。
中盤はスナイパー兄ちゃんの目線から世界設定が分かっていく。
神奈川のヒメちゃんとホタルちゃんは
どうやってこの世界の真相に気づいたんだろうか。
ギミック自体は面白かったようにも思うが
意図が見えすぎる回が多くてそれぞれの単回が淡白に感じてしまったかも。
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29.腐男子高校生活(60点)
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かろうじて完走したって感じでした。
腐女子の子が知り合いの男性をカケザンしてしまうって話は
ホントかウソか定かではないのですが。
男が友人相手にそれをやるとなると
これはなかなかヘビーだと思うw
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30.orange-オレンジ-(55点)
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12話に至るまでカケルの事情がよくわからない状況のまま、
彼を助けたいという気持ちに視聴者側があまり同調できず。
カケル自身も、
気持ちが届いてるのか届いてないのか分からんようなヘラっぷりで
ますます感情移入しにくいというか、助かって欲しい感情がイマイチわかないまま見てました。
12話でカケル視点から振り返る内容を扱ったことで
ようやくそこらの根底のモヤモヤが解消されたが…
カケルの事情が最後に分かるって作り方はいいとしても
「手紙に書いてある危機を避けていく」って物語の構図がずっと変化しないのは辛かった。
まだ感情移入できてない状態のキャラたちが友情青春してる…って感じが続いた。
ナホはずっと友達に助けられっぱなしだったけど
最後にちょっと頑張ったシーンがあって、そこは良かったと思う。
まあ元々こういうウジウジしたキャラが多い作品は苦手。
つまんなかったというより、苦手なだけだったのかもしれない。
早い段階でキャラに心情を重ねられるなら面白いはずで、みんなはもっと楽しんで見てるかも。
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31.アンジュ・ヴィエルジュ(55点)
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順番にキャラが闇落ちしたり生まれ変わったりを繰り返す。
担当回をまわしていって、って構成はイマイチ苦手でした。
2話でパートナーのアマネが封印状態になったときには
もしやという大穴感も見せてくれたが、
それっぽい理由で闇落ちして、それっぽい理由で仲直りしていくのを繰り返すうちに
結局は流し気味視聴になってしまいました。
五色のワールドの名前は最高にかっこよかったのだが。
~~~~~~~~以下、みなくなったもの~~~~~~~~~
--.モブサイコ100(6話まで)
--.斉木楠雄のΨ難(週末版4話まで)
--.Rewrite(リライト)(6話まで)
--.ばなにゃ(7話まで)
--.B-PROJECT~鼓動*アンビシャス~(4話まで)
--.ももくり(4話まで)
--.はんだくん(4話まで)
--.ダンガンロンパ3-The End of 希望ケ峰学園- 未来編(5話まで)
--.ダンガンロンパ3-The End of 希望ケ峰学園- 絶望編(3話まで)
--.ラブライブ!サンシャイン!!(3話まで)
--.OZMAFIA!!(4話まで)
--.クロムクロ(14話まで)
--.D.Gray-man HALLOW(3話まで)
--.テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(1話まで)
--.SERVAMP -サーヴァンプ-(1話まで)
--.ツキウタ。 THE ANIMATION(2話まで)
ちなみに「planetarian~ちいさなほしのゆめ~」は
中間折り返しの時点で全5話終わっていたことともあり今回は外しています。
このクールはマリワカに出会えたことがすべてだった…
知る人ぞ知る名作・年間表彰タイトル
2012年:銀河へキックオフ
2013年:常在戦場ムシブギョー
2014年:マジンボーン
2015年:スター・ウォーズ 反乱者たち
2016年:タイムトラベル少女マリワカ ←NEW
夏クールも終わってみれば
85点以上が実に6本。
その6強はいずれも甲乙つけがたし。
同じクールの中にこれだけ好きな作品が集まるなんて…
まさに重畳。
楽しいクールでした。
一応順番はつけましたが、あんまり意味はなくて
気分によって入れ替わるくらいの差です。
では、今回の総評です。
いつも以上に語彙の低下がやばい。
どうせ大したことは書いてないので
順番だけサラリと見て、気になったところでも拾ってもらえればいいと思います。
↓いつもどおり面白かった順に
============================================
01.タイムトラベル少女~マリ・ワカと8人の科学者たち~(95点)
============================================
1600年のギルバートの磁力論から、1888年のヘルツによる電磁波の発見まで
世界の電磁気学の歴史を追っていく科学史お勉強アニメです。
タイムマシンを使ったなんちゃってSF展開も交えながら
毎回ちがう科学者の時代へタイムスリップしていくお話。
時代が流れるにつれてどんどん発展していく科学史を見届けていく感覚が面白い。
タイムスリップ先でも、史実に基づく細かい作り込みがされていて
科学史や著書などをよく研究してアニメが作られているのは見てて感じるのですが…
このアニメが何より良かった点は、人間味のあるストーリー展開が多かったことかなと思います。
機械的に功績だけに触れるようなことをせず、その科学者の人格に焦点を当てたところが面白かった。
だからこそマリやワカも色々学び取るし、視聴者も偉人たちに思いを馳せることができるのです。
ほんとはアニメに乗り切らなかった情報とかもたくさんあっただろうし、
30分の作り方も難しかったと思いますが
とってもよくできた作品でした。
巻末のクイックサイエンスコーナーも毎回面白かった。
人物像を本編で描いた後で、科学史における功績や価値を解説してくれるわけです。
ニコニコ動画にも有志が作った解説動画があがったりしてますが
どれも科学の面白さを堪能できるものになってます。
振り返ってみても、このアニメを見るまでは知らないことばっかりだった。
最終回がこんなに面白くなるとはなぁ。
科学ってこんな面白かったのか、って共感できてた分だけ最後のカットは感動ものでした。
知る人ぞ知るアニメという感じです。
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02.マクロスΔ(デルタ)(95点)
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23話で三雲は闇落ちしないと確信できたり、
24話でウィンダミア人たちも救われて欲しい存在だとわかったり、
25話で初代キャラの未沙かミンメイがついに最終話で登場しそうな気配を感じたり、
とにかく終盤はどの回も見どころが多く、
どの角度からもワクワク感が溢れ出るようなクライマックスでした。
見る前に緊張までしながら迎えた最後の26話ですが…
実にマクロス的とも言えるかもしれませんが
難しいことは考えるな、と言わんばかりの寄り切り回でしたw
三雲が「星の歌い手」であるならば
フレイアは先天的な歌い手であるウィンダミア人であり、後天的に強化されたワルキューレである
という究極のホールドレセプター。
彼女の唄が故郷ウィンダミアを救う、みたいな展開に
おそらく正体は早瀬未沙であろう「レディM」が関与したりして、シリーズの底力を感じて涙しながら
最後はお互い争う必要がないことを知り戦争が終わる。歌は兵器ではなかった!
↑こんなのを想像していた。
まあ、こういうことをウダウダ考えられるのがマクロスの面白さであり
はっきりとはさせないのが醍醐味なのかもしれません。
(あるいは、フロンティアのときみたいに映画をやるのかもしれませんw)
ただ仕込みが神ってただけに、
恋愛面の切り口からだけで決戦を描いてしまったのは勿体なかった気も若干します。
とはいえ
最終回も勢い任せながら楽しく見れたと思うし、まあ良かったのかも。
ロイドとキースは13話時点ではもっと後味悪く決別するかと思ってたが、この終わり方は良かった。
ミラージュさんは「負けてカワイイ」を美学とする恥じらいの女。
序盤はフレイアの一強みたいなヒロインバランスから、
徐々にミラージュファンが増えてく感じ、面白かった。
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03.ReLIFE(リライフ)(90点)
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1話では少し怪しい話みたいな雰囲気も出してましたが
終わってみれば「こんなシステムあったらいいな」と思えるくらいクリーンでピュアなお話でした。
「27歳」と「高3」の世界軸、
その両方で何らかの終着点を見せる必要があったと思いますが
終盤はどちらも大事に描いていて、うまく1クールでまとめたように思います。
被験者その1が誰なのかは、作中でもだんだんわかっていく作りだったけど
最後まで引っかかってた「1年ルール」に触れなかったのはセコいと思ったw
まあしかし、途中で夜明くんの回もあったりしたわけで
彼も報われた形になって良かったんじゃないでしょうか。
夜明くんも性格は食わせ物ですが、やってることは有能な人。
一番良かったところは、どの脇役も好きになれるようにできてたことかなぁ。
最終話もニヤニヤ展開ではありましたが、それ以外の部分も含めて大団円という感じがしました。
ここに掛かるまでに無駄回がなかったのも見やすくて良かったです。
このアニメで誰がカワイイ談義をするとかなり難しい。
声優の世代が代わっても、照れガールならまだ戸松遥が一番うまいかもね。
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04.甘々と稲妻(85点)
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シングルファザー親子の料理&ハートフルコメディ。
父親に手間を掛けさせないように気を遣う健気なツムギちゃんと
それに気づいて申し訳ない気持ちもありながら出来る限りの愛情を注ぎたいお父さん。
1話からそんな親子の関係が伝わってきて
一緒に「お料理会」をやろう、という切り口がとても素敵でした。
ただ料理のレシピを見ながら作っていくのではなく、
料理会ごとに、そこに至るまでの日常の出来事がちゃんと加味されていて
毎週いろんな顔をみせてくれるのが面白かったです。
好き嫌いを治す回、親子喧嘩した後で失敗料理にてんやわんやする回など。
日常の要素と、料理を研究する部分とを接合するのがとてもうまかった。
料理を作っているときの気持ちを考えたりしながら見ると、暖かい気持ちになりました。
個人的には、こないだ個別感想で触れたとおり、
最後にはことりちゃんの親子の話にも触れたことがよかった。
キャラ的にはミキオのママが好きでした。
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05.アルスラーン戦記 風塵乱舞 (第2期)(85点)
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ルシタニアの救出を願い出たエステルちゃんに対し、
強硬な父親とは違うやり方を模索しようとしているアルスラーン皇子。
敵側のヒルメス陣営につづいて
パルス国側も親子で別々の陣営に分かれようとしている、
その手前までを描いたクールになりました。
パルスのマルズバーンたちも
「アルスラーン皇子の行く末のほうが見届け甲斐がある」
「国の汚れた血に縛られないことは逆に素晴らしいことなのでは」
と、皇子に興味津々。
今では色んな人に一目置かれる存在になっています。
今回は、陣営が細分化される過程を描いていくプロローグみたいな感もありましたが
皇子が成長していく様子、そのセリフ1つ1つをとっても楽しんで見れました。
この作り方なら、第3期はあるものと信じたい。
ぜひ続編を。
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06.ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン(85点)
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無能な組織の中で、英雄にまつりあげられる虚しさみたいなものを描くかと思いきや
終盤にサフィーダ中将が消えてくれたおかげで
最後だけは、銀河英雄伝説みたいな戦術の知恵比べが展開されました。
上官を皮肉ったり、つまんない環境でかっこよく振る舞う部分も見どころではあったのですが、
そのままだとモヤついた終わり方になってしまうだけに、この終盤は良かった。
回想の中で国外追放されたアナライ師匠でしたが
落ち延びた先の敵国で開発したエアライフルが
北域動乱の中でずっと活躍してたってのが皮肉なものです。
北域は幼少期のイクタが師匠らに付き添って実地調査していた地。
ナナク族長とシナーク族だけは助かって欲しいなぁと思ってみていた編だけに
どうにか救いがあって良かった。
スーヤとナナクの会話は、お互い悲しみをぶつける先がない状態で切なさもありましたが
同胞で争ってはいけないと、同じ反省を共有した場面でもあったわけです。
このあたりの共闘展開は描き方もうまくて、燃えポイントでした。
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07.エンドライド~X fragments(80点)
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前半クールは見どころをしぼりきれない残念枠。
しかし終盤で見事に我々を見返し、驚かせてくれた
愛すべき良作エンドライド。
良かったところは
難しい状況になったときでもキャラ達の芯を感じることができた点。
王としての成長、親子の関係といった序盤のテーマがちゃんと活きていました。
民族間の確執を超えて、ともにエンドラの世界を救うために戦い
最後は若者に託す。
この作品が描こうとしていたものはいくつかあったと思うけど、どれも綺麗に収束した。
徐々に分かってくる設定部分もよく作り込まれていたと思います。
「不覚にも」というと失礼だけど、毎週見てて先が楽しみに思えたし、
終盤はあっちこっちと大きな展開になったものの、トンデモ感もなく納得もできた。
デルザインが死ぬまでかなり話数を使いましたが
終わってみれば彼も物言わぬかっこいい王、後半もよく効いていたと思います。
彼の存在があったからこそ、瞬もエミリオもアサナガ博士に対峙できたのでしょう。
「子を思わぬ親はいない」と二人とも分かった上での決着、その辺が随所に感じられて面白かった。
惜しむらくは、全体で言っても起承転結のバランスがおかしかったというか、
ずっと「起」をやり続けた前半クールで視聴離脱者が続出しても、その判断を否定はしきれないw
見返されていく感覚が楽しかった部分もあるにはあるが、
後半はほとんど良回で無駄がなかっただけに勿体なかった。
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08.チア男子!!(80点)
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「だれかの応援をすることが自分の力になる」
のスローガンの通り、チアを介してキャラたちが立ち直っていくのが面白かった。
ハルも翔も、ちゃんと抱えているものを清算して
柔道の姉ちゃんや、怪我をさせてしまったサクラちゃんとも和解できました。
特にハル君が姉ちゃんと腹を割って話し合えたところは一番良かったと思います。
仲間たちとチアをやることに誇りを持てたからこそ、
柔道をやめてしまった後ろめたさと向き合うことができたのでしょう。
作中でも「お前らのはサーカス」みたいな表現が使われてましたが、
サーカスというのは、見てる側も怖かったりするような演技を
技術として成功させてくるところに凄さや感動があるもの。
チアの場合はサーカスと違って、見てる側が不安になるようでは意味がなくて
一緒に安心しながら見れることが大事で、技術というより精神的な面で一体感を出すことで
初めてパワーをもらえるものなんだってことでしょうね。
そのために必要なのが、客以前にまず仲間同士が信頼しあって安心できること、なのだと。
序盤でハルとカズの友情がよく描けてたこともあって、
人がどんどん集まりながら信頼関係ができていく過程を、楽しんで見れたと思います。
チア競技のパワフルさみたいなものは、
アニメーションからは正直あまり感じなかったところもありましたが…
もっと本質的な競技の面白さに触れれたというか、
「他校と競うようなものではなく」「見てる人もやってる人も、お互い応援しあうような」
そういう競技なんだって部分に魅力を感じたような気がします。
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09.あまんちゅ!(80点)
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12話が良かったので持ち直してこのあたり、
という感じです。
見終わった後の直感で言えば
全体的には1話と12話だけ特に好きだったような印象を持ちました。
が、終わってみれば、
中盤のサトジュンワールド全快な日常回にも
ちゃんと意味があったようにも思います。
最後、水底に潜っていくシーンでも
見てるだけでスキューバの意外と怖そうな一面が感じられました。
引っ込み思案なピカリちゃんが、それでも一緒に潜っていけたこと
最後に二人でお礼を言い合うところ、
このあたりに納得できたのが良かった。
ARIAと同じく、一人前になるまでの過程が面白い作品なのだと思いますが
ARIAでは地域交流の日常とウンディーネの要素が関連づけて連想しやすいのに対し、
この作品では日常回からスキューバの要素を連想しにくかった。
プラス思考になれる、見ててがんばろうと思えるような
ほんわかした日常風景もそれはそれで良かったんだけどね。
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10.かみさまみならい ヒミツのここたま(80点)
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こないだ100円のシール付き菓子が置いてたので
2袋買いました。
グッズ展開できるアニメは応援しやすくてええな。
もうこのアニメは木曜の日課みたいなものです。
以前はあまりここたまが増えすぎるのは望ましくないと思ってましたが
キャラの使い方や役割の割り振りがうまいので、今ではもう信頼して見れています。
こころの誕生日に、今まで登場したここたま達がプレゼントを置いていく回とかね。
あの回は神ってたなぁ。
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11.一人之下 the outcast(75点)
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紆余曲折経て、ソランとホーホーの不思議な関係を描いた1クールという感じ。
ソランが自分の意志を見せ始めた中盤から面白くなりました。
皆から狙われる秘術の継承者であるソラン君は
祖父の遺言に従い、術式を隠して細々と学生生活を送ろうとする。
はじめはホーホーのしもべになったりしてたソランですが、
ヘタレキャラを演じることをやめた後で、改めて彼女の過去や本心に触れる。
ソランとホーホーの関係がいよいよ面白くなったところで
ちょうど1クール終わってしまいました。
過去編でも結局ホーホーの本当の両親もわからないまま。
もしかしたら本当にお姉ちゃんなのかもしれません。
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12.NEW GAME!(70点)
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日本の社畜文化を皮肉ってる節も感じられて楽しかったが
ガチな風刺というより、ブラックジョークに近いノリだったでしょうかw
我々だってやらされ感のある仕事はつまらない。
しかし、自分からやりたいと思える仕事なら頑張れる。
会社泊まりや、寝て起きて出社する生活…
そんなゲロゲロな生活スタイルの中、みんな楽しそうに仕事をするんだけど
なんか納得して見れてしまう、とてもポジティブな作品でした。
個人的には
やりがい描写の押し付け感がなく、そこらのバランス感覚がよかったと思います。
ワザとらしさがなかったというか。
最終話も、達成感とか完成品をみた感動のようなものを過剰に描くのではなく
慰労会の一幕を切り取ってキャラ達の自然な姿を描きながら、
見てる側が一緒に想いを重ねていくような感じで、気構えず見れました。
あとはコウとりん、うみこさんも含めて
作中の先輩キャラたちが
若手をよくみてくれている空気も好きでした。
青葉ちゃんからコウ先輩への最後のセリフも、
全編とおして描いてきたそういった社内の良い人間関係を
しっかり踏まえていて、〆としてとても良かった。
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13.Re:ゼロから始める異世界生活(70点)
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誰にも先を読ませぬ展開力が魅力だった作品ですが、
この大振りな物語をまとめきった制作陣もお見事でした。
個人的には脅威になる要素が次々に現れてくる中盤あたりが好きで、
ベストはやはり18話。
終盤は、白鯨や魔女教を大きな脅威として描いている分
解決ルートに入っても長丁場になってしまいました。
この作品への入れ込み度合いによっては脅威を打破していく終盤は最高の展開だったかもしれませんが
中盤の最もキーマンであったレムが関与しなかったのは少し残念でした。
一度は視聴停止したタイトルでしたが、ぼちぼち楽しめたし
取りこぼしせずに済んでよかった。
主人公のスバルが好きになれるかどうかだけで片付けるには惜しい作品です。
ただ、まあノリは独特なので人を選ぶ部分はあるかも…(自分も2週することはないでしょう)
巷では一番人気のようですが、それも納得できる出来だったと思います。
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14.91Days(70点)
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主人公の行動の意味を考察しながら追っていくと
もっと面白かったと思います。
自分はなんとなく見てたので、フィーリングで感じられた分だけ。
最後はマフィア界隈そのものに復讐するみたいな感じになって
おおーってなった。
行動原理などをイチイチ説明せず、視聴者が感じなきゃいけないので
なかなか視聴センスを要するアニメでした。
感想は書きにくいのう。
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15.パズドラクロス(70点)
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タマゾーが生まれた直後から一気にネタっぽくなってまったが
龍喚士試験が始まってから再度面白くなったりして
鍋底状に再浮上しているパズドラクロス。
ガーネットのアイドル回とか好きだったが
本作で一番かわいいのは彼女ではなくチャロ君なのであった。
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16.双星の陰陽師(65点)
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割と好きなアニメでしたが
結局のところ、面白かったシーンは全部
ろくろと紅緒が双星の話をしてるところだったような気もする。
戦いを通して惹かれ合っていく、その可愛さこそが
本作の根幹設定であり、一番おもしろいところ。
バトルが多めなのはまあ分かってたので仕方ない。
登場人物も結構多かったなあ。
最後に出てきた幼女が双星の子ってことになるのだろうか。
腑に落ちない気もするが…
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17.ベルセルク 新作(65点)
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もともと分からんなりに楽しんで見てたとはいえ
最後の最後で
前作を見てないと分からないキャラがデデーンと出てきたw
キャスカのこと、ガッツの過去の回想にしても
後半はベルセルクの設定を理解してないと分からないものが多かった。
いろんな人物の物語が、
ひとつの本編の中に組み込まれていく感覚は面白かったです。
邪教徒アジトのあたりがまさにその真骨頂という感じで好きだった。
来年に第2シーズンをやるみたいですが、
個人的には小物っぷりがキュートだったファルネーゼ様に注目したい。
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18.この美術部には問題がある!(65点)
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片想いの女の子の面白いリアクションを引き出していくギャグ寄りラブコメディ。
1つ良い回があればOKと思っていたので
第10話が個人的に好きだったこともあり満足。
最終話は、相合傘のシーンで「は?」ってなりかけたが
それもちゃんとギャグでした。
内巻くんは一生気づかないのがこのアニメのマナーオブザワールド。
どうでもいいが、
日常のみおちゃんを投げ込んでみたい設定だなーとか思いながら見てた。
彼女こそが平成のリアクションガールの頂点だと思うので。
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19.バッテリー(65点)
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ノイタミナらしいといえばらしいのですが
実にのんびりした進行でしたね。
BGMとかもほとんど無音で、部活風景も淡白でした。
先輩と衝突してしまう投手の巧くん、
技量不足で焦燥していく捕手の豪くんと、前後半でそれぞれが試練を迎える展開でしたが
いずれも相方の応対の仕方が面白く、
バッテリーの関係が出来ていく過程が見えなくもなかった。
が、なにぶん抑揚がない展開で
敵チームのキャラにも出番の量の割に印象を持てなかったこともあり
掴みどころがないまま1クール終わってしまったという感じでした。
門脇との対決はそれほど重要じゃなかったと思うので
(荒れ球=バッテリーの信頼関係がまだ途上だということのほうが重要、というか)
終わり方もちょっと自分のツボと外れてたかなぁ。
弟の青波が洞察力を発揮するシーンが好きでした。
「電話機、片付けといてあげようか」←良い
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20.不機嫌なモノノケ庵(65点)
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まあ、なんだ。
モジャもいいけど、禅子かわいすぎだろうが。
妖怪との交流を描くほっこり作品はどれも良い。
人と妖怪の寿命の違いは、いつの時代も寂しいもの。
もののけ庵の掛け軸との会話で本音を言ってしまうっていう可愛さ。
本作もなかなか味のある終わり方だったと思います。
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21.Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀(65点)
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人形劇であることに加えて中国(台湾?)が舞台なこともあり
はじめは煩雑になってついていけなくなる心配もしていましたが、
そこは意識して、物語が理解しやすいように努めて作っていたように思いました。
お話を楽しむというより、人形劇とCGでできることを追求してる感じで
逆を言えば物語部分ではあまり難しいことはできない部分もあったと思います。
話の展開は分かっても、結局どういう話かというとちょっと要約しづらい。
1話をみたときには、こんなのも作れるんだという驚きもありましたが
最後の方は見るのきつくなってたかなぁと。
まあ、これは執筆時点であと1話あるので感想が変わるかもしれませんが。
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22.SHOW BY ROCK!! しょ~と!!(60点)
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見事にプラズマジカだけ出なかった。
最終話にシアンが1コマ友情出演。
シアンーー!帰ってきてくれぇ・・・
というわけで、秋の本編第2クールへ。
全体的にはこのタイトル自体やってもやらなくてもいいような感もあったが
短編ですし、ウォーミングアップということでひとつ。
ベスト回はシンガンクリムゾンズの卓球回。
夢幻庵の回も概ね良かったと思います。
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23.スカーレッドライダーゼクス(60点)
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終盤に世界設定が分かる系アニメその1。
1話で登場した血まみれの女の子もアキラちゃんだったらしく、
最後はアキラを救いたい思いは同じなのに仲間同士で戦うハメに。
まあ、そんな感じのお話でしたが
へーナルホドと思ってる間に終わってしまった。
ぼちぼち楽しみながら見てはいましたが
1クールアニメの難しさというか、闇をみた作品でした。
どうでもいいがアキラの私服が超かわいかった。
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24.TABOO-TATTOO(タブー・タトゥー)(60点)
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「東京レイヴンズ」みたいに第2クールこそ面白いタイプと思ってたら
なんと終わってしまった。
力に対する考え方にせよ、主人公の正義くんの成長にせよ
見どころになる要素はしっかり撒いてたようにも感じたが、
如何せん1クールではバトルが前面に出る終わり方になってしまいますね。
トーコもあれっきりとはなぁ。
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25.DAYS(60点)
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好きだったのは6話くらいまででしたかね。
ツクシがひたすらランニングしてる頃のが良かった。
まあしかし、途中から悪くなったというより
スポーツアニメは一般的に
入部付近が一番面白くて、続きをgdらせないように作るのは難しい。
個人的には、
スポーツアニメは試合前の描写が面白いことが多く
試合自体は微妙、それまでの貯金を消費しながら見るものという感じ。
(一般論としてそれっぽい理由付けで優勢劣勢がコロコロ変わる試合展開が好きじゃないのかも)
それにしても本作の試合はつまらんかったと思うがw
第2クールへ続くみたいですが、来季の本数によっては見なくなるかもしれません。
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26.ベイブレードバースト(60点)
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んー、脇役のキャラが最後まで肉付けされなかった。
トーナメント編→勝ち抜き戦編と、
展開的に試合一本調子になってしまったからだろうか。
素性もよくわからんまま同じベイクラブで活動してる仲間たちより、
ホルスードを使ってるモジャモジャ君とかのほうがキャラが立ってるくらい。
バルトとシュウの関係はとても良かった。
決勝の前に会いに行くシーンとかベストシーンだったと思う。
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27.魔装学園H×H(60点)
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ゲージ残量がなくなると命まで奪われてしまう恐ろしいシステムだったのに
絶命寸前でエッチするみたいな神展開は特になかったなw
ロリっ子まで改装してしまうとは見てていたたまれなかった。
戦いとは残酷なものだ…
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28.クオリディア・コード(60点)
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終盤に世界設定が分かる系アニメその2。
中盤はスナイパー兄ちゃんの目線から世界設定が分かっていく。
神奈川のヒメちゃんとホタルちゃんは
どうやってこの世界の真相に気づいたんだろうか。
ギミック自体は面白かったようにも思うが
意図が見えすぎる回が多くてそれぞれの単回が淡白に感じてしまったかも。
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29.腐男子高校生活(60点)
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かろうじて完走したって感じでした。
腐女子の子が知り合いの男性をカケザンしてしまうって話は
ホントかウソか定かではないのですが。
男が友人相手にそれをやるとなると
これはなかなかヘビーだと思うw
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30.orange-オレンジ-(55点)
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12話に至るまでカケルの事情がよくわからない状況のまま、
彼を助けたいという気持ちに視聴者側があまり同調できず。
カケル自身も、
気持ちが届いてるのか届いてないのか分からんようなヘラっぷりで
ますます感情移入しにくいというか、助かって欲しい感情がイマイチわかないまま見てました。
12話でカケル視点から振り返る内容を扱ったことで
ようやくそこらの根底のモヤモヤが解消されたが…
カケルの事情が最後に分かるって作り方はいいとしても
「手紙に書いてある危機を避けていく」って物語の構図がずっと変化しないのは辛かった。
まだ感情移入できてない状態のキャラたちが友情青春してる…って感じが続いた。
ナホはずっと友達に助けられっぱなしだったけど
最後にちょっと頑張ったシーンがあって、そこは良かったと思う。
まあ元々こういうウジウジしたキャラが多い作品は苦手。
つまんなかったというより、苦手なだけだったのかもしれない。
早い段階でキャラに心情を重ねられるなら面白いはずで、みんなはもっと楽しんで見てるかも。
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31.アンジュ・ヴィエルジュ(55点)
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順番にキャラが闇落ちしたり生まれ変わったりを繰り返す。
担当回をまわしていって、って構成はイマイチ苦手でした。
2話でパートナーのアマネが封印状態になったときには
もしやという大穴感も見せてくれたが、
それっぽい理由で闇落ちして、それっぽい理由で仲直りしていくのを繰り返すうちに
結局は流し気味視聴になってしまいました。
五色のワールドの名前は最高にかっこよかったのだが。
~~~~~~~~以下、みなくなったもの~~~~~~~~~
--.モブサイコ100(6話まで)
--.斉木楠雄のΨ難(週末版4話まで)
--.Rewrite(リライト)(6話まで)
--.ばなにゃ(7話まで)
--.B-PROJECT~鼓動*アンビシャス~(4話まで)
--.ももくり(4話まで)
--.はんだくん(4話まで)
--.ダンガンロンパ3-The End of 希望ケ峰学園- 未来編(5話まで)
--.ダンガンロンパ3-The End of 希望ケ峰学園- 絶望編(3話まで)
--.ラブライブ!サンシャイン!!(3話まで)
--.OZMAFIA!!(4話まで)
--.クロムクロ(14話まで)
--.D.Gray-man HALLOW(3話まで)
--.テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(1話まで)
--.SERVAMP -サーヴァンプ-(1話まで)
--.ツキウタ。 THE ANIMATION(2話まで)
ちなみに「planetarian~ちいさなほしのゆめ~」は
中間折り返しの時点で全5話終わっていたことともあり今回は外しています。
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