相克ドラフトで取るカードと取らないカード
2019年3月4日 MTG(オワコン)
クローズドβテストから起算して
今回で第6週・第7週になる相克ドラフトが開催されています。
なんと、今回はリワードのパックがイクサランに変更されており
ついに回す価値があるものになった!
次回があるかはしらんが
β末期にやっていたアモンケット×3のように
いずれはドラフト自体をイクサラン3で開催してもらいたいですねえ。
イクサラン3は非常に良いドラフトセットでありました。
まあ、それはさておき
現在の開催週は「相克2イクサラン1」
せっかく回す価値があるセットになったことですし
雑感を書いていきます。
イクサラン相克で取るカードと取らないカード。
-------------------------------
前提の総論
-------------------------------
以前の日記で書いた内容とほとんど同じです。
部族環境ですが
小さな連携があるだけで、場に大きなシステムを作っていくことがありません。
基礎的な戦闘をこなしていくゲーム展開になりやすい。
特徴は、重くて場を制圧する札が存在しないこと。
かつ、2マナのクリーチャーが強く、序盤のライフレースが重要なセットであります。
序盤でライフ差をつけられないように、できるだけ攻勢をかけましょう。
重い制圧札がセットにないということは、
ゲーム後半になっても、押された側が逆転しにくいということであります。
中型のクリーチャーを出して頓着させても、ライフが少ない側はいつも殴りにくい。
そんな状況すら飛び越えて一発で返せるようなカードはレアにしかありません。
-------------------------------
白
-------------------------------
○取る
・薄暮の殉教者(2/1)
・歓喜する空渡り(2/3飛行)
2/1だけかき集めても、青の1/4トレジャーが突破できないので弱いですが
「空渡り」(2/3飛行)と一緒に使うと良い連携を見せてくれる。
白の優先ピック順は、「空渡り」と「光明の戒め」から取ります。
「空渡り」が2枚以上取れているときは、「鮮血の賛美者」(3/3)も上げて取ります。
・太陽冠のプテロドン(2/5飛行)
昇殿系で基礎的に入るカードで
かなり遅い順まで回るので、対戦相手もだいたい1~2体使ってくる。
コモンの中では唯一、制圧性能があるカードです。
単純なコンバットに終始する環境のため、2/5飛行警戒は制圧力が高く、
逆転要素としては最も安定しています。
・浄化の光(吸血鬼orエンチャント破壊)
緑の「押しつぶす梢」より少し弱いが、1本勝負でもメインに1枚入れます。
自分のデッキが強いときほど入れたほうがよいです。
処理しないと負けるエンチャントが多いだけでなく、
AIが「水結び」「光明の戒め」を卓に流すため、
対戦相手が出してくるものを狙い撃てます。
・従者の献身(絆魂エンチャント)
対処されなければ簡単に勝てる上、昇殿用のトークンも生み出す。
AIはこのカードはあまり絞らずに流してくるので、対戦相手が持っている場合も多く
とにかくこれだけで負けないように組むことが重要です。
・軍団の征服者(2/2)
劇的にゲームがよくなる展開はあまりないが、連射すると地上は止まる。
3マナ域で「歓喜する空渡り」(2/3飛行)が取れないときは、仕込みで取ります。
昇殿系ならこちらでも良い。
●取らない
・神聖なる評決
黒の「刺突」の項目でも触れますが、
このセットで4マナで除去を打つのはあまり強い行動ではありません。
「刺突」はそれでも強力なカードですが、「神聖なる評決」は明確に弱いカードです。
白では「制覇の時」(+2/+2)より弱いかもしれません。
相手が無防備にみえるときは大体これを持っています。
プレイ中の方も、大体へぼい使われ方しか記憶にないかと思います。
このカードがかなり弱いからです。
・短角獣の歩哨(0/3)
これは好みはあるでしょうが、昇殿系でもあまり使いません。
序盤の0/3は、緑の2/1(パワー2)、赤の2/1(威迫)、青の2/1(飛行)
いずれも止まりません。
回避能力が強い相克環境では、1マナ0/3はブロッカーとして
半分も機能していません。
かといって3/3になったからといって強いかというと、
1/4トレジャー海賊が人気しているためにそうでもありません。
総じて、構成員として失格・落第のゾーンであります。
-------------------------------
青
-------------------------------
○取る
・水結び
AIが、青の除去「水結び」だけはたくさん流す、というのが
現在週の最大の攻略ポイントであります。
どんな早い番手でも、取れるだけ取ります。
・粉砕する潮流(排撃)
序盤にライフ差でリードすれば逆転されにくいセットのため
緑の「翡翠細工の職工」(CIP+2/+2)と一緒に使って殴っていくデッキが割と好きです。
絆魂エンチャントも対処できるので、「水結び」が取れてない場合は
潮流の1枚目はすぐとります。「水結び」と「潮流」が両方0枚になったら
7勝はまずありえません。
・財力ある船乗り(1/4+トレジャー)
青白昇殿の3マナ域基本クリーチャー。
かなり流れてくるので、対戦相手からもたくさん出される。
1/4というサイズは、2マナ域(青2/1、赤2/1、緑2/1)はブロックできませんが
3マナ域の3/3サイズが相手ならば、概ねブロックできます。
昇殿個数を伸ばしながら立てておくカードとしては、まずまずです。
AIが「尖塔這い」(2/3飛行昇殿)を流しまくってくるため、必然的に
「財力ある船乗り」を入れる必要が出てきて、皆が使いまくってくる
という感じになっています。
・川の急航者(2/3)
一番よわい部族・恐竜にアンブロッカブルとなんともムダに思える能力だが、
アリーナではAIが海賊を絞ってくるために、
消去法的に恐竜が現れてアンブロッカブルが機能することがある。
笑える話だが、AIがねじまげた歪んだ対戦環境のため、意外と健闘する。
マーフォークは他の部族に比べて種族参照カードが多いため
楽観的にこのカードを3マナで勘定してもよいかもしれない。
もちろんマーフォークのシナジーが弱いとただの弱いクリーチャーである。
●取らない
・誓いの守護者(1/3マーフォーク)
「短角獣の歩哨」(0/3)や「財力ある船乗り」(1/4)と同じ理由になりますが
このセットの壁系のクリーチャーは2マナ2/1の軍団をブロックできません。
船乗りはトレジャーを出すので使いますが、
これとかアーティファクトの0/4壁は、出ても半分以上なんの仕事もしません。
・巧者艦隊の帆綱引き(3/2 CIPバウンス)
序盤のテンポをそのまま勝ちに繋げやすい強いカードであったが
強襲を達成するための相方、2マナ2/1飛行の海賊をAIが枯らしてしまうため
早すぎる手順でこのカードを集めても腐ってしまいやすい。
且つ、海賊という種族シナジー自体も枯らされがちで、
「海賊のカットラス」などは現在週のAIは間違っても流さない。
今のAI点数表が変わるまでは
少し評価を下げ、番手を下げて取るほうがよいだろう。
-------------------------------
黒
-------------------------------
○取る
・渇望の時
当時からトップコモンと言われていた札。
「刺突」と選択できる場合は迷わずにこちらを取ろう。
段違いにこちらのほうが強いカードである。
・薄暮の軍馬(昇殿5/5)
白黒昇殿の基礎クリーチャーである。
もともと強かったが、昇殿の重要性が上がっているため、
紙のときより多少評価が高い。
青黒の昇殿の場合は、2/3飛行昇殿のほうが格上で、
なおかつAIが流しまくってきて不足することがないため重要ではない。
●取らない
・刺突
色があえば取ることには間違いないが、かなりイマイチな除去である。
理由はいくつかあるが、
システムクリーチャーがいない・制圧力がある大型クリーチャーがいないため
打つ対象がニ流以下の中堅カードになりやすく、打つ目的も盤面打開とか
そんな程度の場合が多い。
コンバットトリックでも代用できる場合すらあり、
どうせ大した的でもないのに4マナかかり、青や白の除去に比べて1つ重たい。
これでしか対処できないカードも存在するため、あって悪いことはないが
大して強くない、と理解してピックすることが重要である。
他に欲しいカードがあれば無視して流してよい。
・欲深い悪漢(2/1)
・深海艦隊の移乗要員(3/3)
赤黒対決、赤青対決では結構強いカードであったが
AIの趣向のせいで、結構な頻度で昇殿系のデッキから1/4のトレジャー海賊が
出てくるため、相対的に弱いカードになってしまった。
紙のドラフトではなかなか渋い強さを持ったカードであったのだが。
-------------------------------
赤
-------------------------------
○取る
・鉄血連合の掠め取り(3/3+トレジャー)
枯らされ渦中の海賊だが、この4マナ3/3だけは比較的取りやすく
トレジャーを出すのでデッキの色も変化させやすい。
AIが赤のカードを削りまくってくるので、
赤の初手から入った場合は、早めに3/3トレジャー海賊に手を付けておいて
3色目を受けておくのが、今のAI事情では有効な手順である。
●取らない
・砲撃(4点火力)
取れない。
ギルド初期の頃の「巧みな叩き伏せ」(青黒-2/-4)、献身初期の頃の
「アゾリウスの法騎士」とかと同じ感覚といえばいいだろうか、
AIが異常なほど枯らしてくるカードで、卓上から全方位初手で蒸発してしまう。
プレイヤー席からは青赤の海賊デッキが非常に組みにくくなっている。
初手で巡り会っても、結局はAIに同じアーキタイプを枯らされるので
完成形をイメージしにくい。どうせ仕上げるのに必要なカードは流れてこない。
・ゴブリンの先駆者(2/1威迫)
取りにくくなった。「砲撃」ほどではないが。
仮に取れる位置で流れてきたとしても、現状のAI海賊包囲網の中では
海賊の完成形をイメージしづらく、ピックしても以降は半信半疑である。
そもそも「砲撃」と一緒に使ってこそ威迫も活きるというもの。
実際には紙では「砲撃」と並んで赤で最も強いカードであった。
ちなみに、クローズドβ期のイクサラン初週ではそれらが流れ放題だったため、
最初は海賊天国であった。
現在のAI傾向は、それらのピック譜が反映されてのことだろうか。
・意気がった海賊(強襲3/3)
これもあまり流れてこなくなり、取れない。
3/3強襲に関しては、仮に取れたところで
現在のように相手に1/4トレジャー海賊を出されてばかりなら、
どのみち少し評価は落ちるか。
・狂信的扇動者
1対1交換したい主なターゲットであった青と赤の2マナ2/1をAIが枯らすため、
相対的にこのカードの価値も落ちた。
-------------------------------
緑
-------------------------------
○取る
・金林の追跡者(2/1マーフォーク)
・ジャングル生まれの開拓者(2/2 + 1/1)
・翡翠細工の職工(3/3 CIP+2/+2)
イクサランの相克では、緑は本来弱い側のカラーだったが
この3種のマーフォークは流れてきやすいために
プレイヤー席からデッキを仕上げやすい色に変わっている。
特にパワー2以下にブロックされない「金林の追跡者」は
アリーナでAIが空けやすい昇殿系のデッキに対して最も強い2マナ域であり
相対環境の観点から、非常に強い札に変わっている。
・押しつぶす梢
正確にはイクサランでの収録カードだが、卓上には流れるので記載しておきます。
飛行かエンチャントを破壊できる性能はほとんど腐らず、
マルチレアエンチャントを低いリスクでカバーできるため、必ず1枚取ります。
インスタントなので「光明の戒め」「従者の献身」に対しても抜群に強い札です。
デッキが強く仕上がっている時ほど必要なカードです。
相克終了時点で流れが良いときには、
「押しつぶす梢」を取りに行って確実な7勝を取りに行きましょう。
●取らない
・鬱蒼たるアルマサウルス(4/4)
・巨大な戦慄大口(6/6)
当時の相克ドラフト評において
緑がイマイチな理由として、
これらの重い恐竜に制圧能力(逆転・打開能力)が一切ないことが挙げられた。
相変わらず悠長なカードたちではあるが
現在週の海賊を枯らすアリーナ環境では
実際の相克環境よりワンテンポ速度が遅くなるので、
こいつらも多少評価は改善されている。
デッキの決め手がなければ、6/6トランプルのほうは
使っても良い程度にはなっている。
・暴走の騎士(2/4 恐竜軽減)
よく勘違いされているが、絶対にデッキに入らないカードである。
相手が出してきたらかなりラッキーなので放置しよう。
ちなみにピック中でもあまり見かけないが、自分が取ることはないので関係ない。
ただの4マナ2/4であり、たまに居ても居なくても変わらない範疇で
効果が発動する。基本地形よりは少し強い程度。いや、基本地形のほうが強いかも。
・屈強な古参兵(自ターン2/4)
自ターンにタフネスが上がるのはインパクトよりも効果が薄く
一応は「ティロナーリの冠」などと相性は良いが
結局はただのハイリスクローリターンなコンボでしかない。
どうしても2マナが埋まらないときはお世話になるかもしれないが、
すぐにあっさり止まって殴れなくなるので、実質は2/2無能力に等しい。
入ってしまったらかなりヤバいカードだと理解しよう。
・弱者狩り
4マナで除去を打つ行為が弱いのは語ったとおりである。
テンポが重要な青緑なら「粉砕する潮流」のほうが使い勝手がよいです。
これでないと回避できない状況もありえるので、プレイアブルではあります。
今回で第6週・第7週になる相克ドラフトが開催されています。
なんと、今回はリワードのパックがイクサランに変更されており
ついに回す価値があるものになった!
次回があるかはしらんが
β末期にやっていたアモンケット×3のように
いずれはドラフト自体をイクサラン3で開催してもらいたいですねえ。
イクサラン3は非常に良いドラフトセットでありました。
まあ、それはさておき
現在の開催週は「相克2イクサラン1」
せっかく回す価値があるセットになったことですし
雑感を書いていきます。
イクサラン相克で取るカードと取らないカード。
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前提の総論
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以前の日記で書いた内容とほとんど同じです。
部族環境ですが
小さな連携があるだけで、場に大きなシステムを作っていくことがありません。
基礎的な戦闘をこなしていくゲーム展開になりやすい。
特徴は、重くて場を制圧する札が存在しないこと。
かつ、2マナのクリーチャーが強く、序盤のライフレースが重要なセットであります。
序盤でライフ差をつけられないように、できるだけ攻勢をかけましょう。
重い制圧札がセットにないということは、
ゲーム後半になっても、押された側が逆転しにくいということであります。
中型のクリーチャーを出して頓着させても、ライフが少ない側はいつも殴りにくい。
そんな状況すら飛び越えて一発で返せるようなカードはレアにしかありません。
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白
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○取る
・薄暮の殉教者(2/1)
・歓喜する空渡り(2/3飛行)
2/1だけかき集めても、青の1/4トレジャーが突破できないので弱いですが
「空渡り」(2/3飛行)と一緒に使うと良い連携を見せてくれる。
白の優先ピック順は、「空渡り」と「光明の戒め」から取ります。
「空渡り」が2枚以上取れているときは、「鮮血の賛美者」(3/3)も上げて取ります。
・太陽冠のプテロドン(2/5飛行)
昇殿系で基礎的に入るカードで
かなり遅い順まで回るので、対戦相手もだいたい1~2体使ってくる。
コモンの中では唯一、制圧性能があるカードです。
単純なコンバットに終始する環境のため、2/5飛行警戒は制圧力が高く、
逆転要素としては最も安定しています。
・浄化の光(吸血鬼orエンチャント破壊)
緑の「押しつぶす梢」より少し弱いが、1本勝負でもメインに1枚入れます。
自分のデッキが強いときほど入れたほうがよいです。
処理しないと負けるエンチャントが多いだけでなく、
AIが「水結び」「光明の戒め」を卓に流すため、
対戦相手が出してくるものを狙い撃てます。
・従者の献身(絆魂エンチャント)
対処されなければ簡単に勝てる上、昇殿用のトークンも生み出す。
AIはこのカードはあまり絞らずに流してくるので、対戦相手が持っている場合も多く
とにかくこれだけで負けないように組むことが重要です。
・軍団の征服者(2/2)
劇的にゲームがよくなる展開はあまりないが、連射すると地上は止まる。
3マナ域で「歓喜する空渡り」(2/3飛行)が取れないときは、仕込みで取ります。
昇殿系ならこちらでも良い。
●取らない
・神聖なる評決
黒の「刺突」の項目でも触れますが、
このセットで4マナで除去を打つのはあまり強い行動ではありません。
「刺突」はそれでも強力なカードですが、「神聖なる評決」は明確に弱いカードです。
白では「制覇の時」(+2/+2)より弱いかもしれません。
相手が無防備にみえるときは大体これを持っています。
プレイ中の方も、大体へぼい使われ方しか記憶にないかと思います。
このカードがかなり弱いからです。
・短角獣の歩哨(0/3)
これは好みはあるでしょうが、昇殿系でもあまり使いません。
序盤の0/3は、緑の2/1(パワー2)、赤の2/1(威迫)、青の2/1(飛行)
いずれも止まりません。
回避能力が強い相克環境では、1マナ0/3はブロッカーとして
半分も機能していません。
かといって3/3になったからといって強いかというと、
1/4トレジャー海賊が人気しているためにそうでもありません。
総じて、構成員として失格・落第のゾーンであります。
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青
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○取る
・水結び
AIが、青の除去「水結び」だけはたくさん流す、というのが
現在週の最大の攻略ポイントであります。
どんな早い番手でも、取れるだけ取ります。
・粉砕する潮流(排撃)
序盤にライフ差でリードすれば逆転されにくいセットのため
緑の「翡翠細工の職工」(CIP+2/+2)と一緒に使って殴っていくデッキが割と好きです。
絆魂エンチャントも対処できるので、「水結び」が取れてない場合は
潮流の1枚目はすぐとります。「水結び」と「潮流」が両方0枚になったら
7勝はまずありえません。
・財力ある船乗り(1/4+トレジャー)
青白昇殿の3マナ域基本クリーチャー。
かなり流れてくるので、対戦相手からもたくさん出される。
1/4というサイズは、2マナ域(青2/1、赤2/1、緑2/1)はブロックできませんが
3マナ域の3/3サイズが相手ならば、概ねブロックできます。
昇殿個数を伸ばしながら立てておくカードとしては、まずまずです。
AIが「尖塔這い」(2/3飛行昇殿)を流しまくってくるため、必然的に
「財力ある船乗り」を入れる必要が出てきて、皆が使いまくってくる
という感じになっています。
・川の急航者(2/3)
一番よわい部族・恐竜にアンブロッカブルとなんともムダに思える能力だが、
アリーナではAIが海賊を絞ってくるために、
消去法的に恐竜が現れてアンブロッカブルが機能することがある。
笑える話だが、AIがねじまげた歪んだ対戦環境のため、意外と健闘する。
マーフォークは他の部族に比べて種族参照カードが多いため
楽観的にこのカードを3マナで勘定してもよいかもしれない。
もちろんマーフォークのシナジーが弱いとただの弱いクリーチャーである。
●取らない
・誓いの守護者(1/3マーフォーク)
「短角獣の歩哨」(0/3)や「財力ある船乗り」(1/4)と同じ理由になりますが
このセットの壁系のクリーチャーは2マナ2/1の軍団をブロックできません。
船乗りはトレジャーを出すので使いますが、
これとかアーティファクトの0/4壁は、出ても半分以上なんの仕事もしません。
・巧者艦隊の帆綱引き(3/2 CIPバウンス)
序盤のテンポをそのまま勝ちに繋げやすい強いカードであったが
強襲を達成するための相方、2マナ2/1飛行の海賊をAIが枯らしてしまうため
早すぎる手順でこのカードを集めても腐ってしまいやすい。
且つ、海賊という種族シナジー自体も枯らされがちで、
「海賊のカットラス」などは現在週のAIは間違っても流さない。
今のAI点数表が変わるまでは
少し評価を下げ、番手を下げて取るほうがよいだろう。
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黒
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○取る
・渇望の時
当時からトップコモンと言われていた札。
「刺突」と選択できる場合は迷わずにこちらを取ろう。
段違いにこちらのほうが強いカードである。
・薄暮の軍馬(昇殿5/5)
白黒昇殿の基礎クリーチャーである。
もともと強かったが、昇殿の重要性が上がっているため、
紙のときより多少評価が高い。
青黒の昇殿の場合は、2/3飛行昇殿のほうが格上で、
なおかつAIが流しまくってきて不足することがないため重要ではない。
●取らない
・刺突
色があえば取ることには間違いないが、かなりイマイチな除去である。
理由はいくつかあるが、
システムクリーチャーがいない・制圧力がある大型クリーチャーがいないため
打つ対象がニ流以下の中堅カードになりやすく、打つ目的も盤面打開とか
そんな程度の場合が多い。
コンバットトリックでも代用できる場合すらあり、
どうせ大した的でもないのに4マナかかり、青や白の除去に比べて1つ重たい。
これでしか対処できないカードも存在するため、あって悪いことはないが
大して強くない、と理解してピックすることが重要である。
他に欲しいカードがあれば無視して流してよい。
・欲深い悪漢(2/1)
・深海艦隊の移乗要員(3/3)
赤黒対決、赤青対決では結構強いカードであったが
AIの趣向のせいで、結構な頻度で昇殿系のデッキから1/4のトレジャー海賊が
出てくるため、相対的に弱いカードになってしまった。
紙のドラフトではなかなか渋い強さを持ったカードであったのだが。
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赤
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○取る
・鉄血連合の掠め取り(3/3+トレジャー)
枯らされ渦中の海賊だが、この4マナ3/3だけは比較的取りやすく
トレジャーを出すのでデッキの色も変化させやすい。
AIが赤のカードを削りまくってくるので、
赤の初手から入った場合は、早めに3/3トレジャー海賊に手を付けておいて
3色目を受けておくのが、今のAI事情では有効な手順である。
●取らない
・砲撃(4点火力)
取れない。
ギルド初期の頃の「巧みな叩き伏せ」(青黒-2/-4)、献身初期の頃の
「アゾリウスの法騎士」とかと同じ感覚といえばいいだろうか、
AIが異常なほど枯らしてくるカードで、卓上から全方位初手で蒸発してしまう。
プレイヤー席からは青赤の海賊デッキが非常に組みにくくなっている。
初手で巡り会っても、結局はAIに同じアーキタイプを枯らされるので
完成形をイメージしにくい。どうせ仕上げるのに必要なカードは流れてこない。
・ゴブリンの先駆者(2/1威迫)
取りにくくなった。「砲撃」ほどではないが。
仮に取れる位置で流れてきたとしても、現状のAI海賊包囲網の中では
海賊の完成形をイメージしづらく、ピックしても以降は半信半疑である。
そもそも「砲撃」と一緒に使ってこそ威迫も活きるというもの。
実際には紙では「砲撃」と並んで赤で最も強いカードであった。
ちなみに、クローズドβ期のイクサラン初週ではそれらが流れ放題だったため、
最初は海賊天国であった。
現在のAI傾向は、それらのピック譜が反映されてのことだろうか。
・意気がった海賊(強襲3/3)
これもあまり流れてこなくなり、取れない。
3/3強襲に関しては、仮に取れたところで
現在のように相手に1/4トレジャー海賊を出されてばかりなら、
どのみち少し評価は落ちるか。
・狂信的扇動者
1対1交換したい主なターゲットであった青と赤の2マナ2/1をAIが枯らすため、
相対的にこのカードの価値も落ちた。
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緑
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○取る
・金林の追跡者(2/1マーフォーク)
・ジャングル生まれの開拓者(2/2 + 1/1)
・翡翠細工の職工(3/3 CIP+2/+2)
イクサランの相克では、緑は本来弱い側のカラーだったが
この3種のマーフォークは流れてきやすいために
プレイヤー席からデッキを仕上げやすい色に変わっている。
特にパワー2以下にブロックされない「金林の追跡者」は
アリーナでAIが空けやすい昇殿系のデッキに対して最も強い2マナ域であり
相対環境の観点から、非常に強い札に変わっている。
・押しつぶす梢
正確にはイクサランでの収録カードだが、卓上には流れるので記載しておきます。
飛行かエンチャントを破壊できる性能はほとんど腐らず、
マルチレアエンチャントを低いリスクでカバーできるため、必ず1枚取ります。
インスタントなので「光明の戒め」「従者の献身」に対しても抜群に強い札です。
デッキが強く仕上がっている時ほど必要なカードです。
相克終了時点で流れが良いときには、
「押しつぶす梢」を取りに行って確実な7勝を取りに行きましょう。
●取らない
・鬱蒼たるアルマサウルス(4/4)
・巨大な戦慄大口(6/6)
当時の相克ドラフト評において
緑がイマイチな理由として、
これらの重い恐竜に制圧能力(逆転・打開能力)が一切ないことが挙げられた。
相変わらず悠長なカードたちではあるが
現在週の海賊を枯らすアリーナ環境では
実際の相克環境よりワンテンポ速度が遅くなるので、
こいつらも多少評価は改善されている。
デッキの決め手がなければ、6/6トランプルのほうは
使っても良い程度にはなっている。
・暴走の騎士(2/4 恐竜軽減)
よく勘違いされているが、絶対にデッキに入らないカードである。
相手が出してきたらかなりラッキーなので放置しよう。
ちなみにピック中でもあまり見かけないが、自分が取ることはないので関係ない。
ただの4マナ2/4であり、たまに居ても居なくても変わらない範疇で
効果が発動する。基本地形よりは少し強い程度。いや、基本地形のほうが強いかも。
・屈強な古参兵(自ターン2/4)
自ターンにタフネスが上がるのはインパクトよりも効果が薄く
一応は「ティロナーリの冠」などと相性は良いが
結局はただのハイリスクローリターンなコンボでしかない。
どうしても2マナが埋まらないときはお世話になるかもしれないが、
すぐにあっさり止まって殴れなくなるので、実質は2/2無能力に等しい。
入ってしまったらかなりヤバいカードだと理解しよう。
・弱者狩り
4マナで除去を打つ行為が弱いのは語ったとおりである。
テンポが重要な青緑なら「粉砕する潮流」のほうが使い勝手がよいです。
これでないと回避できない状況もありえるので、プレイアブルではあります。
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