スタン赤黒パイレーツ
2019年3月19日 MTG(オワコン)
我が師であるケンジ・エガシラが
また意味がわからないリストを掲載していたぞ。
https://www.streamdecker.com/deck/fkbb-KaMY
(これと同じリストのため、原作はLapasaurusという人かもしれない!
https://www.streamdecker.com/deck/VkqVZxd7g)
まあ、なんでもいいや。
ジュディスをどのように使えるか、をずっと考えていた。
早速解剖・チューンするべし。
まずは現時点での環境理解
今のスタンダードのアグロデッキについての理解。
●1~2マナ域にゴミが混じる
赤単アグロ、青単アグロ、白単アグロ
すべてリミテッドレベルのカードが入りまくっています。
常連化し、カードに箔がついていくと徐々に疑問を感じなくなってきますが
これは、派生させて別のデッキを組む際には結構危険な感覚であります。
ゴミカードを強いものと錯覚してデッキを組んではいけません。ゴミはゴミ。
どんなに箔がついても、よくカード単体の精査はしなくてはなりません。
どの単色デッキも、単体ではやばすぎる弱さのカードが入っています。
では、なぜそれでアグロデッキが成立するのか、つうことです。
●ゴミをバックアップするカード
弱いカードを殴れる形に整える「バックアップ要素」の総数。
赤単、青単、白単、すべて10枚を超えています。
(どのカードがバックアップ要素に該当するかという話は説明不要のため割愛する)
総括するに、今のスタンダードのアグロで重要なのは
・1~2マナ域は、プールの弱さからゴミのようなカードが仕方なく入る
・どのようにバックアップすれば勝てるかを考えないとアグロの形にならない
これが理解できていないとアグロデッキは組めません。
ゴミカードを強く使うことに精力を注ぐのがアグロデッキの命題である。
●ジュディスというカードを考える
ジュディスは、いわゆるバックアップするカードとして
筆頭格の性能を持っている。
これより簡単に殴れるようになるバックアップ要素は他に存在しないだろう。
しかし、
他の単色デッキが10枚以上のバックアップ要素を持っているのに対し
赤黒というカラーの中ではずっと相方がいないカードであった。
最初にジュディスを使った構築を考えた時、
だれもがまずマルドゥを想起し
土地が弱いのを理解して赤黒2色に減らしてみると
今度はカードが弱すぎて成立しない、といった試行経緯を踏んだはずだ。
プロツアーでマルドゥ吸血鬼、のようなデッキが現れたが
まさに、バックアップするカードの総量を増やす、という観点から
「軍団の副官」「ロクソドン」を求めて白に伸び、総数10枚以上を確保している。
これも結果的に「劣化単色デッキ」に該当するかグレーなために
流行をみないまま一過性のものになりつつあるが、
ジュディスを使う上でのアプローチとしてはこのような路線で収束するしかない
ということを示してくれた例となった。
現状、
赤単・白単・青単は、単色であるにも関わらず
1~2マナをバックアップできる要素を10枚以上持っている。
3色構成のアグロデッキは、常にそれらのデッキと比較されなければならず
ショックランド12枚のマイナス要素から起算して優位を取らなければならない。
3色アグロで「劣化単色デッキ」を脱却するのはかなり難しいだろう。
要するに
土地は現実的にデメリットが薄い赤黒の2色を維持したまま
2種類目(5~8枚目)、3種類目(9~12枚目)となる
バックアップ要素の相方をみつければ・・・
純正2色赤黒デッキは上昇できるはずである。
●探しても存在しない相方
赤単に「舞台照らし」「実験の狂乱」という強いバックアップカードがある以上
同じ赤を使える赤黒2色でもジュディス相方は見つかるのではないか、
と思ってみても、これがなかなかうまくいかない。
赤黒2色の非常にザンネンなところは
「赤単との差別化、ジュディスの活用という観点から
クリーチャー主体にならざるを得ないが、
そうすると「舞台照らし」「実験の狂乱」の威力が下がる」
という1点に尽きる。
カードを引けば、それが簡単にダメージにつながる赤単と違い
赤黒2色は殴れる状態を作らないといけないため、カードの総数は利益にならない。
なんなら
ベナリア史、鎖回し、チュパカブラといった
相手の構成員クラスの下っ端相手に、簡単に取り返されてしまうわけだ。
といったあたりで、ジュディスを使ったデッキは消沈している状態にある。
かといってミッドレンジにしてしまうと
結局は荒野の再生系のデッキに対しての圧が落ちるため、
それも環境最良デッキだとは思えない。
ジュディスの相方は、
カードの損得ではなくクリーチャーを強化できる要素でなければならない
ということである。
●浮上する「部族」要素
結局のところ、今回掲載しているリストの強みは
「海賊2体回収」「接死」といったあたりで、
非常にわかりやすいカードであるため解説要素もない。
いよいよ海賊の話になったというのに、なんとも尻すぼみな感じですが。
赤黒アグロの停滞要素として
ジュディスを中心に、とにかくクリーチャー主体でなければならず
かといって1~2マナは弱いカードばかりで殴れる形を作れない。
といったあたりでジレンマを抱えている。
現状のプールで、ジュディスを使ったデッキの策として
「部族」要素に求める以外には、あまり効率がいい攻撃強化要素がない。
つうことで部族要素を試してみよう、つうことであります。
海賊はロード系のカードが弱いために、
そこだけでかなり難しくなっているなぁ。
パワーが2あがる4マナのロードも、
使ってみた感じでは一応は強いカードであったが
如何せんスタッツが悪いので、一番弱いときの挙動が悪すぎる。
ちなみに、部族をゾンビに変えると
ロードである「死の男爵」はジュディスと同次元に強いカードであり
一見すると8枚体制になって相方が見つかったように思えるのだが、
今度は構成員が弱いので、アリストクラッツ系の組み方になって少し速度が落ちる。
ゾンビが回してみたくて、
「死が触れぬ者、リリアナ」に神話を割ったのは俺だけだろうな。
うん。
また意味がわからないリストを掲載していたぞ。
https://www.streamdecker.com/deck/fkbb-KaMY
(これと同じリストのため、原作はLapasaurusという人かもしれない!
https://www.streamdecker.com/deck/VkqVZxd7g)
まあ、なんでもいいや。
ジュディスをどのように使えるか、をずっと考えていた。
早速解剖・チューンするべし。
4 Daring Buccaneer
4 Grasping Scoundrel
2 Dire Fleet Poisoner
2 Fathom Fleet Captain
3 Kitesail Freebooter
4 Judith, the Scourge Diva
1 Ruin Raider
2 Dire Fleet Neckbreaker
1 Angrath, the Flame-Chained
3 March of the Drowned
4 Shock
4 Lightning Strike
4 Drill Bit
6 Mountain
6 Swamp
4 Dragonskull Summit
4 Blood Crypt
2 Unclaimed Territory
3 Fiery Cannonade
4 Risk Factor
4 Cast Down
4 Dire Fleet Daredevil
まずは現時点での環境理解
今のスタンダードのアグロデッキについての理解。
●1~2マナ域にゴミが混じる
赤単アグロ、青単アグロ、白単アグロ
すべてリミテッドレベルのカードが入りまくっています。
常連化し、カードに箔がついていくと徐々に疑問を感じなくなってきますが
これは、派生させて別のデッキを組む際には結構危険な感覚であります。
ゴミカードを強いものと錯覚してデッキを組んではいけません。ゴミはゴミ。
どんなに箔がついても、よくカード単体の精査はしなくてはなりません。
どの単色デッキも、単体ではやばすぎる弱さのカードが入っています。
では、なぜそれでアグロデッキが成立するのか、つうことです。
●ゴミをバックアップするカード
弱いカードを殴れる形に整える「バックアップ要素」の総数。
赤単、青単、白単、すべて10枚を超えています。
(どのカードがバックアップ要素に該当するかという話は説明不要のため割愛する)
総括するに、今のスタンダードのアグロで重要なのは
・1~2マナ域は、プールの弱さからゴミのようなカードが仕方なく入る
・どのようにバックアップすれば勝てるかを考えないとアグロの形にならない
これが理解できていないとアグロデッキは組めません。
ゴミカードを強く使うことに精力を注ぐのがアグロデッキの命題である。
●ジュディスというカードを考える
ジュディスは、いわゆるバックアップするカードとして
筆頭格の性能を持っている。
これより簡単に殴れるようになるバックアップ要素は他に存在しないだろう。
しかし、
他の単色デッキが10枚以上のバックアップ要素を持っているのに対し
赤黒というカラーの中ではずっと相方がいないカードであった。
最初にジュディスを使った構築を考えた時、
だれもがまずマルドゥを想起し
土地が弱いのを理解して赤黒2色に減らしてみると
今度はカードが弱すぎて成立しない、といった試行経緯を踏んだはずだ。
プロツアーでマルドゥ吸血鬼、のようなデッキが現れたが
まさに、バックアップするカードの総量を増やす、という観点から
「軍団の副官」「ロクソドン」を求めて白に伸び、総数10枚以上を確保している。
これも結果的に「劣化単色デッキ」に該当するかグレーなために
流行をみないまま一過性のものになりつつあるが、
ジュディスを使う上でのアプローチとしてはこのような路線で収束するしかない
ということを示してくれた例となった。
現状、
赤単・白単・青単は、単色であるにも関わらず
1~2マナをバックアップできる要素を10枚以上持っている。
3色構成のアグロデッキは、常にそれらのデッキと比較されなければならず
ショックランド12枚のマイナス要素から起算して優位を取らなければならない。
3色アグロで「劣化単色デッキ」を脱却するのはかなり難しいだろう。
要するに
土地は現実的にデメリットが薄い赤黒の2色を維持したまま
2種類目(5~8枚目)、3種類目(9~12枚目)となる
バックアップ要素の相方をみつければ・・・
純正2色赤黒デッキは上昇できるはずである。
●探しても存在しない相方
赤単に「舞台照らし」「実験の狂乱」という強いバックアップカードがある以上
同じ赤を使える赤黒2色でもジュディス相方は見つかるのではないか、
と思ってみても、これがなかなかうまくいかない。
赤黒2色の非常にザンネンなところは
「赤単との差別化、ジュディスの活用という観点から
クリーチャー主体にならざるを得ないが、
そうすると「舞台照らし」「実験の狂乱」の威力が下がる」
という1点に尽きる。
カードを引けば、それが簡単にダメージにつながる赤単と違い
赤黒2色は殴れる状態を作らないといけないため、カードの総数は利益にならない。
なんなら
ベナリア史、鎖回し、チュパカブラといった
相手の構成員クラスの下っ端相手に、簡単に取り返されてしまうわけだ。
といったあたりで、ジュディスを使ったデッキは消沈している状態にある。
かといってミッドレンジにしてしまうと
結局は荒野の再生系のデッキに対しての圧が落ちるため、
それも環境最良デッキだとは思えない。
ジュディスの相方は、
カードの損得ではなくクリーチャーを強化できる要素でなければならない
ということである。
●浮上する「部族」要素
結局のところ、今回掲載しているリストの強みは
「海賊2体回収」「接死」といったあたりで、
非常にわかりやすいカードであるため解説要素もない。
いよいよ海賊の話になったというのに、なんとも尻すぼみな感じですが。
赤黒アグロの停滞要素として
ジュディスを中心に、とにかくクリーチャー主体でなければならず
かといって1~2マナは弱いカードばかりで殴れる形を作れない。
といったあたりでジレンマを抱えている。
現状のプールで、ジュディスを使ったデッキの策として
「部族」要素に求める以外には、あまり効率がいい攻撃強化要素がない。
つうことで部族要素を試してみよう、つうことであります。
海賊はロード系のカードが弱いために、
そこだけでかなり難しくなっているなぁ。
パワーが2あがる4マナのロードも、
使ってみた感じでは一応は強いカードであったが
如何せんスタッツが悪いので、一番弱いときの挙動が悪すぎる。
ちなみに、部族をゾンビに変えると
ロードである「死の男爵」はジュディスと同次元に強いカードであり
一見すると8枚体制になって相方が見つかったように思えるのだが、
今度は構成員が弱いので、アリストクラッツ系の組み方になって少し速度が落ちる。
ゾンビが回してみたくて、
「死が触れぬ者、リリアナ」に神話を割ったのは俺だけだろうな。
うん。
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